去る12月16日金曜日。雪もちらつく今冬一番の寒さ。でも、まるで応援してくれるかのように青空が顔を出してくれました。
北山丸太生産組合の倉庫前はいつもと違って車がいっぱい。それに紅白幕が見えます。
そう、一年で一番倉庫がアツくなる、今年最後の市の日なのです。

いつもは何も置いていない倉庫の裏には原木の山が。
原木は皮を剥いていない、言わばスッピンの状態。加工してあるものよりお値段も安く、買っていただいた方が将来の用途に応じてお好きな長さにして使えます。「けた」は長さが必要ですので工務店からの要望がある場合などに備え、長いままで在庫しておけるのも強みですね。


三桁の数字は100番台、200番台など地域別に振り分けられており、赤いマジックで書かれたものはその業者さんがお買い上げ下さったという印。

分厚い皮の下には天然の絞りが秘められているものもありますよ。
スッピンでスラリとしたお嬢さん、マッチョな原木さん。いつかどこかで新しい家が建てられる時は綺麗にお化粧をして、北山杉ブランドを誇りに立派にそのお家を飾って下さいね!

さて倉庫の中は…ズラリと並んだ丸太やタルキ、買い求める業者さんや生産者達で賑わっています。

「見て見て!」 この日のために丹精こめて育てられた丸太たちが美を競っているようです。

最初の列からせりが始まりました。振り子さんの大きな声が響き渡る中、生産者の皆さんもじっと見守っています。

お目当ての丸太になると、業者さん達の間では声のない指だけの静かな闘いが繰り広げられ、その動きを逃さない振り子さんの鋭い目でほとんど短い時間で一本一本の丸太が競り落とされて行きます。

この展示大会で林野庁長官賞を受賞した丸太が倉庫の高い天井を突き抜ける勢いで立てかけられています。その長さ9.3メートル。

緑の帽子は市の主催者関係、オレンジの帽子は業者さん。この帽子に三桁の番号札が付いています。
双方が真剣なまなざしでせりに臨み、不思議な動きで勝負が決まる白い手袋の指が眩しく見えました。

左右、全ての列を回ること数時間。広い倉庫に丸太の番号を読み上げる声がこだましていました。
最盛期と比べると静かになったのかも知れませんが、時代の流れです。それはそれ、今は今。12月の終い市は一年で一番アツい日。
何十年もかけて育てた丸太たちが晴れてデビューする日。
組合創立60周年記念の展示大会で受賞した丸太は完売御礼です。
遠くから来て下さった業者さん。有難うございました。
買い方業者さん、振り子さん、生産者の皆さん、本当にお疲れ様でした。
一年の締めくくりとも言える市を終えて中川にもすっかり夜の帳が下りる頃・・・
出荷準備のため、心を込めて焼印を押したりブランドシールを貼ったり。倉庫には遅くまで灯りがともっていました。


