ブログ 北山杉の里だより

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北山杉体験・研修

京都府立大学インドネシア交換留学生が北山杉研修。

2024.8.1  北山杉体験・研修 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

昨年に続いて京都府立大学の学生さんがインドネシアの交換留学生とお越しいただきました。

府立大学のK先生、通訳に来ていただいた元京都大学K先生

毎年学生さんをお連れ下さり誠にありがとうございます。

日本人の学生さんはすでにインドネシアに行かれた、とか。

まさに交換留学ですね。

インドネシアではイスラム教信者が多く女性はスカーフ状のものをかぶっておられます。

「ヒジャブ」と呼ばれるものです。

今回「ヒジャブ」をかぶってないインドネシアの女性はキリスト教信者であるとのこと。

お箸づくり体験中。

日本人とインドネシアの学生さんが自然に交流しておられ、

在学中にこのような経験ができる学生さんは幸せだな、と感じました。

記念撮影 ハイチーズ 

皆さん良い笑顔ですね。とっても楽しんで研修を受けて頂いたようで嬉しい限りです。

 

先生に伺いますと、外国の方は宗教によって食べるものに制約があったり、

同じ宗教でも宗教への取り組み方は人それぞれだとか。

このようなお話を伺いますと自分がいかに無宗教であるかを思い知らされます。

北山杉の里にいても異文化に接することができるとは

又のお越しをお待ちしております

 

 

タクシー会社様の北山杉研修。

2024.7.28  北山杉体験・研修 

本日もご訪問頂き誠にありがとうございます。

今回は地元京都のタクシー会社様のハイヤー部より北山杉の研修にお越しいただきました。

普段はこのような資料は使用しておりませんが、

ハイヤーを運転してこられる運転手さんに北山杉に関する正しい知識を身に付けて頂き、

お客様に正しく紹介して頂きたいとの思いから準備いたしました。

運転手の方々もお客様をご案内される際に、安全な運転はもとより、

地域の特産品など幅広く正しい知識が必要となるため、真剣に聞いてくださいました。

次回はお客様と一緒にお越しくださいませ

 

 

島根県立農林大学校よりお越しいただきました。

2024.7.16  北山杉体験・研修 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

先日は島根県立農林大学校より林業科2年生が北山林業地視察研修にお越しになりました。

朝一番から来ていただいたのですが、眠そうな感じもなく( ^ω^)・・・

非常に熱心に質問されていました。

後日担当の先生から視察研修のお礼を書面でお送りいただき、

今回の研修は学生が卒業するにあたり1年余り学んだ経験をもとに興味を持ったテーマを決め、調査を行い報告するもので7月30日に学内で発表会がある、との事でした。

学校を卒業され、立派な林業従事者になられることでしょう。

日本の林業の未来を担う学生の皆さん、期待しています。

インドよりお越しになりました。

2024.7.11  北山杉体験・研修 

本日もご訪問ありがとうございます。

今回はインドより北山杉の里に視察に来られました。

インドのとある州より森林関係の要職に就かれている方々が3回に分かれて視察にいらっしゃるとの事

今回は1回目です。

丸太を磨く様子を観察し、

実際に体験されました。

森林におおわれている日本とインドとは気候や風土が随分と違うようですが。

せっかくお越しいただいたのですから、木材の利用に関し参考になることがあれば幸いです。

 

タイのカセサート大学の短期交流学生様がお越しになりました。

2024.7.8  北山杉体験・研修 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

先日は京都大学よりタイのカセサート大学より短期交流学生の皆さんがお越しになりました。

北山杉を頭上運搬している昔の写真などにも興味を持っておられました。

倉庫内では実際の北山丸太を見て頂きます。

どんな感じなのか今回は、実際に丸太を運ぶ貴重な体験をして頂きました。

コツはいるのですが、乾燥した北山丸太は女性でも持てる重さであることがわかりますね。

 

タイの学生さんにも北山杉・北山丸太についての研修は喜んでいただけたようです。

京都大学の先生は昨年に続いて短期交流学生の方々をお連れいただきました。

来年もまたお待ちしております

 

新人社員研修でお越しいただきました。

2024.6.12  北山杉体験・研修 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

先日は新人社員研修で北山杉の里にお越しいただきました。

こちらの事業者様は東京・丸の内にある社屋内に本格的なお茶室を設え、海外のお取引先様に日本の伝統文化を感じていただこうとそのお茶室でお茶を点て、おもてなしされているとの事。 
そしてさらにオフィスで働く社員の皆さんにも日常的にこうした空間に身を置いてもらうことで、自分の殻を破り、成長するための気づきを得て欲しいという思いで、オフィス内に本格的なお茶室をつくられたそうです。素晴らしいですね!
そしてもちろん、お茶室には北山丸太(北山杉)が使われていて、今回新人社員研修にお越しいただいたのも、その北山丸太がどこでどのように育ち生産加工されているのかを、実際に見て体験しようという目的との事。大変有難い事です

まずは座学。ぴかぴかの新入社員さん。とても真面目に聞いてくださいました。質問もたくさん( ^ω^)・・・

皮むき体験 この時期に伐る杉は、水分を上げてとても皮がむきやすいです。
実際は夏以降に伐採しますが、特別に体験用として伐採したものを、「へら」という道具を使って皮を剥いていただきました。

荒皮がズルッと剥けて「気持ちいい~」
木肌に傷つけないよう、慎重に皮むきを体験していただきました。

製品倉庫の見学

そして今回の木工体験は「北山杉のテッシュボックスつくり」です。

キットになっていますので釘を打って組み立てます。

釘を打つ時には隣の人と二人一組で

今回新人社員研修という事でしたが、このような体験を通して「協力」「協働」の大切さを感じて頂けたのではないでしょうか?

又上司の方も新人さんもお互いに普段見えない色々な面が見え隠れし

お互いを知る良い研修になったのではないかな、と感じました。

コロナで「新人社員研修」がストップしていた会社もあると思われますが…

如何でしょうか、「北山杉の里 新人社員研修」北山杉の研修・体験はもちろんのこと、

環境学習や伝統文化体験として、新入社員皆さんの心に残る体験となる事を願っております。

北山杉の里総合センターでは、他にも持込バーベキュー、焚火体験、北山大台杉見学ガイドツアー等のメニューが提案できます

 

まいまい京都 御一行様お越しになりました。

2024.5.31  北山杉体験・研修 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

さて、先日まいまい京都御一行様がお越しになりました。

ガイドとして当組合の松本がご案内させていただきました。

 

北山杉の里総合センター内で北山杉のご説明

組合の裏山にて実際の北山杉の中で

北山杉枝打ち作業の実演見学

丸太磨き体験

中川八幡宮散策

中川の古民家で昼食

絶景スポット 「北山大台杉」

ノーベル文学賞受賞作家 川端康成「古都」にも出てくる中川集落です。

写真に小さくガードレールが見えますが、この旧道にJRバスが通ります。

中川集落は谷あいの集落で民家と山が非常に近いのと、市街化調整区域で町並みが変わらないのが特徴です。

非公開寺院 宗蓮寺

2016年公開の映画「古都」の撮影場所となりました中川集落内の古民家を特別に見せて頂きました。

JRバスでの移動ですので、皆さん駆け足の「まいまいツアー」となりましたが

後の感想を伺いますと概ね喜んでいただいた様子で、又秋に是非とお声掛け下さいました。

「まいまい京都」のお客様は何十回と参加されている方もいらっしゃるという大人気ツアーです。

次回 お客様とお会いできるのを楽しみにしています

 

ケニヤ森林局より視察に来られました。

2024.5.27  北山杉体験・研修 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

ブログに掲載するのが遅れましたが、遠くケニアにある州の森林局より視察にお越し頂きました。

北山杉の育林や製品加工の工程を紹介するビデオは英語版で見て頂きました。

北山杉の枝打ち作業に使う道具(鎌や鉈)の説明の様子。ケニアの刃物はどんなでしょうね。

当組合の裏にある北山杉の植林地を興味深くご覧になりました。

倉庫内で見学中

京都府、JICAの皆さんと記念撮影

当組合にはいろいろな年代や職種、国籍の方が日本でも特徴的な育林、加工方法を行う人工林「北山杉」「北山丸太」の視察研修等にお越しになっております。

京都に来られましたら、「北山杉の里」まで足をのばしてくださいませ~

 

 

 

建築家とメディア関係者を招いた北山杉視察ツアーを初開催 〜後編(中川見学編)〜

2023.11.6  北山杉体験・研修 

京都府の木でもある「北山杉」の維持・発展のため、2021年8月に京都市と北山杉利用者(株式会社内田洋行、菊地建設株式会社、ナイス株式会社、三井住友信託銀行株式会社)と生産者(京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合)が京都市:建築物等における北山杉の利用促進協定を締結し、北山杉の利用促進を図る取り組みを進めています。

今回、北山杉の認知向上と新しい利活用の可能性を探る施策のひとつとして、有識者を招いた視察ツアーを10月5日(木)に開催しました。

前編に引き続き、北山杉の里、北区中川地区見学の様子をお届けします。

⚫︎人の心までをも浄化する北山杉の里

一同はいよいよ北山杉の故郷、北区中川地区へと移動。
まずは昼食を「山のめんどころ」でいただきました。
「山のめんどころ」がある古民家はかつて「中仁(なかに)商店」という屋号で北山丸太の問屋を営んでいました。
中川地区には宿泊施設がないため、かつては、遠方から買い付けに中川にきた商売人は産地問屋に宿泊されたそうで、その名残をうかがい知れる貴重な古民家です。

産地だけに美しい磨き丸太が床柱以外の個所にも使用されており、きれいな飴色は歴史を感じます。

経年で飴色に変化した美しい絞り丸太

お食事をいただく前に、この中川地区で活動する工芸職人の製品を見せていただきました。ご説明してくださったのは、北山舎の本間智希氏。北山杉に魅力を感じこの中川地区に移住し、さまざまな専門をもつ若手と北山の文化遺産保全に取り組まれています。

北山舎の本間智希さん

囲炉裏のある大広間の横の床の間には、北山杉を使ったプロダクトを作っている工芸ブランド「HOY」「SIBO」「ワシタカ工藝」の作品が並べられていました。

北山杉が持つ表面の美しさ、木目のきめ細やかさを活かしデザインされたスツールやテーブルなどの工芸品を通し、今後一本丸太の建材としてだけではなく、装飾や個性ある日本的なプロダクトを生み出すヒントになる感慨深い時間でした。

帰りがけ、ワシタカ工藝様の御厚意で北山杉のお皿をお土産に。
袋を開けるとふわっと檜にも似た甘い木の香りがします。これも木が持つ力です。断面の年輪の細かさも北山杉ならでは。シンプル且つ自然がもつデザインを存分に活かした逸品です。

お土産の北山杉のお皿

 「山のめんどころ」の店主、奥田貴子さんのお話を聞きながら、いろりで焼いた野菜と中川地区のハンターが仕留めたジビエ(鹿)、三穀麺、もち麦米と素朴ながら贅沢な食材と時間を堪能いただきました。
特に鹿の味には皆さん驚かれていました。山を守るためには獣害対策も必要であり、そういった文化にも触れていただく良い機会になったと思います。

囲炉裏で新鮮な野菜を焼いていただきました

⚫︎樹齢600年のマザーツリーと樹齢450年以上の大台杉に感動

京都北山丸太生産協同組合理事の松本吉弥の案内により、母樹や大台杉を見学いただきました。取材はしたことはあっても産地を見たことがない、木材はみたことがあってもあまり山へは来たことがない、という皆さん。車窓から見える、凛として空に向かって立ち並ぶ北山杉の姿に「綺麗」というつぶやきが聞こえてきます。

まずは中川八幡宮内の樹齢600年といわれ、厳かな空気の中にまっすぐそびえている母樹の「シロスギ」へ。真っすぐに伸びた北山杉の木々たちの一部はこの遺伝子を継いだ子孫だそうです。自然界の生命力に一同関心しきりで、かわるがわる母樹に触れていました。

続いて大台杉へと移動。北山は急な斜面で植林や伐採をするのに困難な地形のため、「台杉仕立て」という独自の育林技術が生み出されました。「台杉仕立て」とは一つの株で多くの幹を育て植林の回数を減らすという手法です。一本の樹から何本も木がまっすぐ伸び行く様は強い生命力を感じ、最近では観賞用として国内外からの人気が高まっています。

北山大台杉は樹齢450年とされ、日本最古かつ最大の大きさと言われています。

とてもユニークな林業が海外メディアでも度々紹介され、この日もヨーロッパからの観光客の姿を目にしました。

母樹(上)と大台杉(下)

深秋になると真っ赤な紅葉と天に向かって伸びる北山杉の絶景が拝める宗蓮寺下からも景色を望み「この景色はなくしてはいけないね、日本の誇りだ」との声も参加者からあがりました。

⚫︎枝打ちの見学や磨き丸太体験も

この後、北山杉の魅力でもある節が少なく、表面が滑らかな仕立てについての技術も見学いただきました。

この高さで作業をします。ムササビのような職人ワザ

高さ20メートルほどの枝のない木をスルスルと登る枝打ち職人は、「枝打ち鎌」と鉈(なた)を持ち、木の上で作業をします。1本の木の枝打ちが終わると、隣の木に手をかけ飛び移る、まるでムササビのよう。常に切れ味を保つために鎌の刃を一日4~5回研ぎ、すっと姿が美しくなるように丁寧に枝打ちを行っていく。

北山杉の美しい姿を作るため、どれほど手をかけているかご理解いただけたかと思います。

次に丸太の磨き作業の体験をしていただきました。
昔、北山の村のそばで病気によって倒れてしまった旅の僧侶を村人が懸命に看病をし、元気になった僧侶がお礼に「菩提の滝の滝つぼにある砂で丸太を磨く」ことを伝え、その丸太が美しく、都で高く売れるようになり村が栄えたと言い伝えられています。これが北山杉の製法の始まりだと言われています。その砂で実際に磨き体験をしていただきました。

丸太の磨き体験の様子

⚫︎ストックヤードを見学し、開発中の新製品も披露

製品ストックヤードも見学していただきました。さまざまな丸太に参加者の熱量も上がり、「これはどこに使ってみたいか」という議論で盛り上がりました。
北山杉といえば一本丸太というイメージが強いですが、床柱の需要が少なくなっていることは否めません。しかし現在、北山杉の木肌などの特性を生かした新製品を開発しており、当日はそれらもご覧いただきました。

磨き丸太のみならず、最近人気のある変木にも好反応

新製品の、天然出絞の木肌を生かしたルーバー状の衝立「KITAYAMA」も見学

⚫︎北山杉の未来に向けてディスカッション

最後に皆さんでディスカッション

 

視察を終え、北山丸太生産協同組合の会議室にてディスカッションを行いました。協定メンバーであるナイス株式会社 管理本部経営企画室の宮川敦氏進行のもと、参加した5名から感想を発表いただき、さまざまな貴重なご意見をいただきました。

「色々取り組んでいるので、アワードに和の空間という部門を設けたらどうか?」

「繊細さなどは女性好み。若い層からシニアまで幅広く受け入れられる。新しいデザインを提案してみては」

「全国の森林や山を調べているが、日本中瀕死の山がたくさんある。文化を伝えることは面白いと思うが、伝わっているようで伝わってないことはたくさんある。お坊さんの言い伝えでこれだけ発展したという事を伝えても面白いのではないか」

「皮をむく工程が大切という事を知らない人がいるはず。そういう人に向けた発信をしていってみては?」

「ここにある歴史が感じられる写真などを全世界に発信しつつ、中川地区北山杉のことを発信することができるかもしれない」

など、ご自身の分野を飛び越えた意見も飛び交いました。

北山杉というブランドを守る林業従事者やプロダクトを生み出す生産者、そして、日本文化として大切に使っていくことで伝えてくれる次世代へ。

今後もこうした視察ツアーを開催し、北山杉を取り巻く関係人口を増やすことで利用を強く推進していきたいと思います。

 

※産地視察ツアーも随時開催しています。お気軽にお問い合わせください。

<中川地域>

・研修・体験・北山杉の里ガイドツアーご案内ページ

https://www.kyotokitayamamaruta.com/institution/index2.html

・お問い合わせ京都北山杉の里総合センター

TEL 075-406-2212

〒601-0125 京都市北区中川川登74

・お問い合わせご記入ページ

https://www.kyotokitayamamaruta.com/institution/contact.html

 

<京北地域>

・京北銘木生産協同組合

TEL 075-852-0490

〒601-0262 京都市右京区京北細野町瀧ノ向6-2

・お問い合わせメールアドレス

info@keihoku-meikyou.jp

または担当一瀬まで

ichise@keihoku-meikyou.jp

建築家とメディア関係者を招いた北山杉視察ツアーを初開催 〜前編(建築見学編)〜

2023.11.2  北山杉体験・研修 

京都府の木でもある「北山杉」の維持・発展のため、2021年8月に京都市と北山杉利用者(株式会社内田洋行、菊地建設株式会社、ナイス株式会社、三井住友信託銀行株式会社)と生産者(京都北山丸太生産協同組合、京北銘木生産協同組合)が「建築物等における北山杉の利用促進協定」を締結し、北山杉の利用促進を図る取り組みを進めています。

今回、北山杉の認知向上と新しい利活用の可能性を探る施策のひとつとして、有識者を招いた視察ツアーを10月5日(木)に開催しました。

当日は建築家の安斎好太郎氏(株式会社ADX 代表取締役)、内海彩氏(株式会社 内海彩・長谷川龍友建築設計事務所 代表取締役およびNPO法人team Timberize 理事)、鈴木恵千代氏(株式会社乃村工藝社 エグゼクティブクリエイティブディレクターおよび一般社団法人日本空間デザイン協会 理事)、の3名、並びにメディア関係者も2名ご参加いただきました。

⚫︎改めて北山杉とは?

視察ツアーのレポートの前に、改めて北山杉についてご説明させてください。

『じつに真直ぐにそろって立った杉で、人の心込めた手入れが一目見てわかる。銘木の北山丸太は、この村でしか出来ない』
これは、日本を代表する文豪、川端康成の小説でその日本の美しさを描写すべく何度も映画化されている「古都」の一文です。

日本で最も古い600年以上の歴史を持つ伝統林業から生み出される銘木です。艶やかな木肌を持つ美しい丸太材は茶室や床の間に欠かせないもので、桂離宮や鹿苑寺(金閣寺)等の有名建築物をはじめ、一般住宅においても「魅せる木材」として多用されてきました。
節がなく上品な光沢があり、上下同一の太さの円直材で床柱としては最適の材質を誇り、京都の銘木として伝統工芸品にも指定されています。

そんな北山杉ですが近年は和室の減少などによって利用が減少し、多くの伐採期を迎えた立木が山に眠っています。これまで「伐って、植えて、育てて、また伐る」ことを長期間繰り広げられてきた伝統林業の循環サイクルが、利用の減少によって「伐れず、植えられず、育てられず」という状況に陥りかけているのです。

⚫︎北山杉の本質的な価値に触れ、新しい可能性を探る視察ツアー

今回行われた視察ツアーは、北山杉を使用している数寄屋建築と現代的な活用例を見てから、北山杉の生産地を巡るという構成で実施されました。

まず初めに訪れたのは創業200年超の老舗京菓匠、鶴屋吉信本店。

店舗内の茶寮は、日本を代表する数寄屋の名匠である中村外二工務店の中村外二氏が手掛けたものです。
建築もさることながら、お店の大看板は富岡鉄斎画伯の書、室内には吉兆の象徴でもある堂々たる鶴の上村淳之画伯の杉戸絵とちょっとした美術館のようです。

「游心」という名の成熟した茶室

今回は2階にしつらえられた茶寮「游心」で、中村外二工務店の3代目である中村公治代表が数寄屋建築の美学と、その中で緻密に計算され使用されている北山丸太の美しさ、姿形の統一感のすばらしさ、割れない強靭さ、ゆっくり丁寧に育てられている北山杉の木目など、その価値について語ってくださいました。

茶室の前で経年変化した土壁の美しさやこだわりなどを説明される中村さん

「先代も先々代も“建物っていうのはできて半分育てて半分”といいまして、お手入れを重ねることで10年20年後を考えても美しさが増していい建物になっていく。北山丸太はそういう建物に欠かせない建材です。こうした北山杉を守れないということは、我々はもちろん、日本文化にとって大きな損失だと思います」と中村さんは語ります。

数寄屋建築を手がける人のことを数寄屋普請や丸太普請とも表現するそうで、その言葉通り、北山杉をはじめあらゆる建材を厳選し、デザインに素材を合わせるのではなく、たとえ襖が数ミリ合わなくてもそこに存在させたい丸太を配置する、というこだわりを持って造っていくのだそうです。

当日はわざわざ北山杉の連結部の模型をご持参いただき、分かりやすくご説明されました

茶室のお正客位置につくとちょうど目の前に広がる坪庭の「佐治石」が目に留まります

参加者の皆さんは数寄屋の美学や技術に大いに感銘を受けられていたご様子でした。

⚫︎北山丸太の再利用を行なった飲食店「ごはんや一芯」をムーンバランス辻村氏が解説

続いて見学したのは行列のできるランチ店として有名な「ごはんや一芯」京都店の店舗。
こちらの店舗では、サイズ違いや傷、曲がりによってペレット等に使用されてしまう北山杉を再制作し、店舗の建材やテーブルとして採用しています。


「ごはんや一芯」の店舗外観と店内廊下。この床も北山丸太を板状にしたもの

ご案内いただいたのは京都を拠点に活動される建築デザイン事務所、ムーンバランス代表の辻村久信氏。

規格外で捨てられてしまうはずだった北山杉を利用し、とりわけ磨き丸太、絞り丸太の材質の緻密さからくる表面の滑らかな肌触りや柔らかさを残すようにスライスし、それを組み合わせて床材に仕立て直して店舗に使用したそうです。ひび割れがしにくいため、靴を脱ぎ素足で上がってもらっても安心してその感触を感じてもらえるという事でした。
残った心材は、フローリングや天井材、テーブルとして余すことなく採用しています。

店舗内でご説明されるムーンバランス辻村さん。絞り丸太を床に使うという大胆な使い方

絞り丸太等を採用するのはこれが初めてでなく、北山杉の持つ魅力を再発見してもらえたらと以前からイベントの会場に設置するベンチなどでも採用していたそうです。

今回、店舗で北山杉を床材に採用したきっかけは、名栗加工をした北山杉の床を歩いていた時の足裏の心地よさの体験から、絞りの丸太を床材に使ったら気持ちいいのではと考え、使われたと言います。現在は余った垂木でドアを作っているそうです。

「北山丸太の生産者はとても品質に敏感です。使う側からしては、規格外といわれているものでも十分良い品質のものが多いものです。そういうものを余すことなく利用して、とくに人が触れられるところに使って魅力を感じてもらって再認識してもらう。その地域で育った木材は空間を引き立て、見た人に魅力を感じてもらえると私は思います。」

足裏に感じる温かみのある柔らかさと青竹ふみのような健康に良さそうな床材も、また店の演出に一躍を買って、女性が気軽に訪れたくなる雰囲気を醸し出しているのでは、と思うそんな店舗でした。

 

いよいよ北山杉の故郷、北区中川地区へ移動です。続きは後編でお知らせします。

 

※産地視察ツアーも随時開催しています。お気軽にお問い合わせください。

 

<中川地域>

・研修・体験・北山杉の里ガイドツアーご案内ページ

https://www.kyotokitayamamaruta.com/institution/index2.html

・お問い合わせ京都北山杉の里総合センター

TEL 075-406-2212

〒601-0125 京都市北区中川川登74

・お問い合わせご記入ページ

https://www.kyotokitayamamaruta.com/institution/contact.html

 

<京北地域>

・京北銘木生産協同組合

TEL 075-852-0490

〒601-0262 京都市右京区京北細野町瀧ノ向6-2

・お問い合わせメールアドレス

info@keihoku-meikyou.jp

または担当一瀬まで

ichise@keihoku-meikyou.jp

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