ブログ 北山杉の里だより

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日記

春の到来

2019.4.1  日記 

本日もご訪問頂き、誠にありがとうございます。

京都の街では桜のシーズン到来といった感じですが、北山杉の里では梅が見ごろです。

先日も、東京から買い付けに来られた銘木問屋さんも「京都はまだまだ寒いわー。とくに北山は寒い。」と薄着で来られたことに後悔されておられました。

杉の木の緑一色の山の中にポツンと咲く梅や桜の木も風情があって日本の春を感じることができます。

名栗(なぐり)職人

2019.1.19  日記 

京北山国の化粧名栗(なぐり)加工職人、原田隆晴さんに名栗の試作品のお願いに工房へお邪魔致しました。

「はい。了解。」と板を足元に置きサック、サックと一定のリズムで蛤刃の『ちょうな』という道具で作業開始。

「はいどうぞ。」とモノの1分もかからず一枚終了。

「自分の足に刃物を向けて作業するのって怖くないですか?」と聞くと、
「修行中には自分のスネやクルブシをグサッ。。。そんなん若いころは何回もありましたよー。 ワッハッハー」だそうです。。。

名栗作業に使用する『ちょうな』。今は名栗職人の数も減り需要もないため、ちょうなを作る鍛冶工さんの数も少ないそうです。

この微妙な角度の柄は自分好みの角度や長さに、山で頃合いの枝を探し自分で作るそうです。

このように、紐で縛って10数年置いておくそうです。。。

名栗の板を貼った外壁と勝手口の戸。粋な仕上がりです。

協力:原田銘木店

明けましておめでとうございます。

2019.1.7  日記 

本日も、ご訪問頂きありがとうございます。

明けましておめでとうございます。

京都市内のお正月は暖かく、初詣に足を運ばれた方も多かったのではないでしょうか。

昨年12月26日 読売新聞夕刊に『北山杉 台風の傷深く』と題された記事が掲載されました。

平成30年度は大雨、台風と自然災害がたて続けに関西を襲い、北山林業にも多大な被害が発生いたしました。

被害を目の当たりにすると、気分も正直落ち込みます。しかし、急斜面の山でも真っすぐに天に向かって伸びる北山杉を眺めていると「いつまでも落ち込んでいてはいけない」と励まされます。

自然の力は恐ろしい。しかし自然と共存する道を選んだ我々林業家。底力を見せ今年も一生懸命頑張ります。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

初雪

2018.12.19  日記 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

12月に入り、突然気温が下がり北山杉発祥の地である中川地区でも雪が降り始めました。

写真は、中川地区よりさらに北に行った京北黒田の山々ですが、うっすらと雪化粧した田舎の落ち着いた風景に心温まります。

京北のお米

2018.11.5  日記 

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食欲の秋になりました。
お野菜、果物、お魚と色々なものが美味しくなり、ついつい食べ過ぎになりがちです。

高雄から国道162号線を北に30分ほど車で走ったところにある京北地区。そこで見事に育ったお米(キヌヒカリ)の新米をわけて頂きました。

今年は、猛暑に台風と農作物への影響が大きい年でした。
難を逃れ立派に育ち頭を垂らす黄金色した稲穂。

絹のように白く輝くキヌヒカリのご飯。あっさりとした口当たりに、食事がすすみます。

京北のお米やお野菜、道の駅ウッディー京北で購入可能です。皆様もぜひご賞味ください。

詳しくは
公益財団法人きょうと京北ふるさと公社
https://fuw.jp/

シーズン到来

2018.10.29  日記 

本日もご訪問下さり誠にありがとうございます。

紅葉の色も徐々に赤くなり始め、朝夕には白い息が出る季節になってまいりました。

先日、京都市京北林業振興展「木材まつり」の見学に行ってまいりました。

京北地区で行われる、この市を皮切りに北山地区の木材市が次々に開催されます。

会場入り口に鎮座する杉の巨木。京都府知事賞に選ばれておりました。

多くの方々がこの迫力に足を止め、眺めておられました。

こんなサイズです。

そうこうしているうちに、振鐘の音が鳴り響き、競りが始まりました。

競り子さんの声と鐘の音。そして買い手さんの無言の挙手。
なんとも独特の雰囲気で競りは進んでいきました。

*市は基本的に一般公開はされておりません。

再生可能な燃料

2018.10.16  日記 

本日もご訪問下さり、誠にありがとうございます。

あの猛暑もどこに行ったのやら、すっかり気温も下がり北山地区も秋の雰囲気に包まれてまいりました。

里山に咲くコスモス。心が和みます。

こちら、一見錠剤にも見えますが何かご存知でしょうか?

正解は木製ペレットです。

木製ペレットとは間伐材等の建材として使われていない木材を破砕し、粉状にしたあと乾燥・圧縮して円柱状に固めたもので、原料は100%天然の「木」です。

そして、加工の段階で接着剤などの化学製品を使わないので、安心して使うことができます。ペレットにも品質があり、良質な木部ペレット(ホワイトペレット)からは、燃えかすや灰がほとんど出ません。

未利用の森林資源を原料とするため,利用後に植林するというサイクルを繰り返せば,石油燃料と違い、再生がいくらでも可能な燃料です。また,森林資源を有効に使えるだけでなく,国内での調達が可能であるため,エネルギーの自給自足が可能になります。欧米では,海外産の化石燃料に依存した社会から脱却するため,一般的に普及しています。

そんな木質ペレットストーブは灰の処理や掃除等のお手入れが必要ですが、エアコンや石油ファンヒーターとは違い、炎をながめながら暖まるゆっくりとした時間は格別なものがあります。

弊事務所に設置されているペレットストーブ。寒い日にゆらめく炎を眺めて飲む暖かいコーヒーは美味しさ倍増です。

最近では木の殺菌力、消臭力を利用した猫のトイレ用のペレット(猫砂)も発売されており、燃焼目的だけでなく色々な分野での利用開発も進んでおります。

ペレットストーブ導入をご検討の方へのお役立ちホームページ
京都ペレット町家ヒノコ
http://www.hibana.co.jp/kyoto-pellet/

森の力京都株式会社
http://morinochikarakyoto.com

京都市 ペレットストーブ「購入補助制度」 について
http://www.city.kyoto.lg.jp/sankan/page/0000235670.html

『柳に小野道風』と『芒に月(すすきにつき)』

2018.10.9  日記 

本日もご訪問下さり、誠にありがとうございます。

明治時代に周山街道(現在の国道162号線)が開かれるまで、鷹峯千束から長坂越を経て杉阪口を通る道が、京都から周山や若狭に至る主要ルートであり、室町時代以降、商品の流通や人々の往来が活発化し、杉坂地区は交通の要衝でありました。

現在の杉坂はひっそりと静かな集落ですが、そんな杉坂には小野道風を祀る「道風神社(どうふうじんじゃ)」があり今も地元の方々に大切に保存管理されています。

道風神社は、平安時代の書家・小野道風(894-966)を祭神とする神社で道風武大明神ともいい延喜20年(920)小野道風26歳のときに創建されたといわれています。道風は宮中で用いる屏風に文字を書いたり、公文書の清書をしたりするのが職務で、神社の境内に今も残る「積翠池(しゃくすいいけ)」の水を硯の水に使ったといわれています。道風の書の名声は高く『源氏物語』でも、道風の書を褒め讃えているほどです。

参道途中にある「積翠池(しゃくすいいけ)」
この池の水で炭をすって字を書くと上手くなる、という言い伝えがあります。

参道も丁寧に掃除が行き届いています。

そして本殿。

花札の絵柄にある『柳に小野道風』には、道風が柳に飛びつくカエルを見ている姿が描かれています。

道風が自分の才能のなさに書道をやめようかと悩んでいるとき、蛙が何度も柳に飛びつこうと繰り返す姿を見つけました。「愚かなことを・・・」と思いながらも眺め続けると、偶然にも強い風が吹いて柳がしなり、カエルは見事柳に飛び移ることができました。それを見た道風は、努力を続ければ偶然をも自分のものにできると気づき、以後血が滲むほどの努力をし、書の名人になれたそうです。

そして花札の絵柄からもう一枚。『芒に月(すすきにつき)』

とても印象深い絵柄で、花札と言えば一番にこの絵を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。この絵柄の山は鷹峯を模したといわれております。そしてこの鷹峯地区は北山林業と昔から深いつながりがあるのです。
北山林業発祥の地、中川集落は先の杉坂集落と隣接していますが、中川の人々は「菩提道(京道)」を使い北山丸太、松円材、薪などを京の街に搬出し、米や衣類などを買い入れていました。その菩提道は中川集落から始まり、菩提の滝、坂尻峠を経て鷹峯に続いています。当時、鷹峯地区には多くの材木問屋があり、北山丸太は鷹峯に集まり、そこから京の街の建造物などに使われてきました。

実際の鷹峯を花札風に撮影してみました。いかがでしょうか?

そして現在、このブログの最初にご紹介しました古道はハイキングコースとなって残っております。

山からの贈り物

2018.10.4  日記 

本日もご訪問下さり、誠にありがとうございます。

朝夕めっきり気温も下がり、北山地区の紅葉も少しずつ色づいてまいりました。

皆さんはアケビをご存知でしょうか?茎がつる状になって他の木に巻付き、9-10月に実が生り淡紫色に色付きます。
この実が成熟すると弾けて、その実の中には多数の種子があり、種子を包む白い胎座と呼ばれる部分がほんのり甘いので、昔から山遊びをする子供たちの絶好のおやつとして親しまれてきました。

台風後の山の状態が気になる為、弊事務所に隣接する北山杉植林の山を確認中に見事に実ったアケビを収穫しました。

夏の頃から目を付けていたのですが、シカやサルに取られず、また先日の台風にも負けずに元気に育ってくれました。

かなりの巨大サイズです。

昔懐かしい天然アケビ。味も昔懐かしくて格別でした。

山や森を元気にする必要性

2018.10.3  日記 

近年よく耳にするようになった害獣。

直接人間を襲うクマ、イヌ、イノシシ。そして田畑の農作物を食い荒らし農家の方を始め、家庭菜園を楽しんでおられる方々を困らせるシカ、サル、イノシシたちを害獣と呼びます。しかし害獣を増やしてしまったのは人間そのものなのです。

山に食べるものが少なくなり動物たちは危険を冒してまでも里に下り、田畑の農作物などを食べ命をつなぎます。害獣予防に畑の周りに網やサクを張り巡らすには、それ相当の費用と体力が必要となり、害獣は農家の方々にとって憎い存在となってしまいます。。では、なぜ山に食べ物がなくなったのでしょうか。

用材需要の減少、林業を生業とする方々の高齢化、それに伴なう林業従事人口の減少などにより山の手入れが行き届かず、動物たちの餌となるものが山に無くなってきました。このままでは森が枯れ果て、名水といわれる大切な資源までも維持できなくなってしまいます。

9月に関西を襲った台風21号でも、道路わきの大木が倒れ道路を遮断。電線に木が倒れ長期間の停電の原因にもなりました。これらの自然災害も山が弱っている事例の一つかもしれません。

山や森を元気にするには、木を太く真直ぐ成長させるための間伐や枝打ちを行い、森の大地に陽をあてて下草が茂る環境をつくる必要があります。

山や森が弱るということは、林業だけでなく農業、そして一般の皆様にも何かしら犠牲や負担が増えることになってきております。

我々を含め多くの林業関係者は山や、森を美しく保ち、未来の子供たちに繋げるために日々努力しております。

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