ブログ 北山杉の里だより

ホーム > スタッフブログ > 北山杉体験・研修

北山杉体験・研修

チャレンジ体験・野球部に伝説?

2012.9.3  北山杉体験・研修 

9月に入って朝晩はめっきり過ごしやすくなりました。リーリーと聞こえてくる虫の音は自然のBGM。

さて、秋の夜長はどんな風に過ごしましょうか? 趣味の手作りをしてみたり本を読んだり・・・きっと、この方たちは疲れでバタンキュ~だと思います。^^

今週9月3日の月曜日から7日の金曜日まで、生産組合ではチャレンジ体験の中学生を受け入れています。

「生き方探究・チャレンジ体験」は平成12年から京都市が推進してきました。

地域の事業所で、興味や関心に応じた勤労・職場体験、ボランティアなどの社会体験をすることで、自ら学び、自ら考えるなどの「生きる力」を身につけ、集団や社会の一員として自分の在り方を見つめ将来の夢を育めるよう支援するものです。

また体験学習の場を地域に求めることで、挨拶などを通して地域とふれあい、結びつきを深め、地域で子ども達を育てるという機運を高めていく狙いも併せ持っています。

 

生産組合は春と秋に受け入れを実施、山に入って職人さんと山仕事をしたり、なかなかハードな体験をしてもらっています。

 

今回は衣笠中学校の2年生男子4名、全員野球部です。

8月31日に行われた出発式では「杉立くん」が決意表明をしました。何てここにピッタリな名前!と思いましたが、彼も野球部ですが残念ながら別の事業所で体験しているそうです。

 

場所は京北の山国。急な斜面ではなく、作業は案外しんどくなさそうです。

ところどころに人造絞のハシ(当て木)が巻かれています。作業は何かな、ハシほどき?

 

あ!いたいた。丸太を運んでいますよ。足元悪いけれど二人で息を合わせていっちに、いっちに。

 

現場の職人さんが伐採をしています。

これは「シケ木(しけぎ)」。光があまり当たらず弱い木、葉からの水分調整がうまく出来ていない木、うねりがあったりして絞りには適さないと判断された木。

このあたりだけで使われる言葉かも知れませんが、元気がない、お財布の中身が乏しい時に「シケてるよね」って使う、あの「シケ」です。

 

伐採は職人さんの判断。十尺竿をあてて裁断します。元末の差が小さいほど、磨丸太としての明るい未来が見えて来ます。

 

彼らの仕事は、この裁断した丸太の運搬作業。傷つけないように、トラックのあるところまで運びます。

最初は一人で運んでいる生徒もいましたが、二人の方が効率が良いことを発見。これも体験で得られた知恵です。

大事そうに扱ってくれているのが嬉しくもあり、次から次へと休む間もなく仕事をこなす職人さんを見る尊敬の眼差しは、この体験がとても有意義であることを語っているようでした。

 

こんなものを見つけました。「鹿の骨や。」と聞いて驚きの声があがります。

でもどんなアクシデントがあるかわからない、生と死が見え隠れする自然界。そんな厳しい状況の中で、北山杉も人も切磋琢磨して生きる道を見つけようとしています。

 

午前中にこれだけ運びました。年輪のつまった、20年くらいはたっている木。

「君たちよりずっと年上よ。」「え~っ?」

「どうしてこの体験を選んだの?」「先輩が面白いって言ってたから。」

もしかして、野球部に言い伝えられる伝説のコースになるかもです♪

 

真っ白だった体操着もだんだん汚れてきました。

出発式で教頭先生が言われた「あへこじえ」は実行できていますか?

「あ」・・・あいさつをしっかりしましょう。

「へ」・・・返事は元気よく

「こ」・・・言葉遣いには気をつけよう

「じ」・・・時間を守る

「え」・・・笑顔を大切に

 

 

お昼休憩を前にちょっとドヤ顔。まだまだ午後も作業は続きました。

組合前に帰ってきた彼らに感想を聞いてみました。

丸太を運ぶのは大変だった、でも面白かった。

ムカデが出た。

職人さんはめっちゃ優しかった。

ハシを拾うのも面白かった、と手には一本のハシが。

午後4時のバスで彼らは衣笠中学校へと戻り、そしてクラブ活動です。全く元気な中学二年生。

「ありがとうございました!」と大きな声で挨拶して帰って行きました。「あへこじえ」の教訓もOK! 

さあ、明日は今日伐採した丸太の皮むきです。上手に出来るでしょうか。

彼らがこの仕事に関心を持ち、興味を持って作業できるようにあれこれと準備をしています。

苦しみの果てに喜びが。その時、心地よい疲れが。少しは野球と似ているかも知れませんね。

まだまだチャレンジ体験は始まったばかり。頑張って下さい!

  

みやこ杣木産地視察研修会リポート

2012.7.23  北山杉体験・研修 

7月19日の金曜日、京都市域産材供給協会による「みやこ杣木産地視察研修会」が北山杉の里総合センターで行われました。

 

京都市都市計画局より21名が研修会に参加されました。当日は京北森林組合加工センターで製材加工施設や半製品・製品を視察。その後、北山杉の里センターにて周辺の北山杉や施設内の使用事例を見学、研修と意見交換会が行われました。

 

到着後、北山杉や倉庫内の丸太を見学。

 

 

丸太の種類を見たりタッチパネル式デジタルサイネージにもタッチしていただけました。

 

そして大会議室にて研修が始まりました。これは、京都市の都市計画行政に関わる方々を対象に行われたもので、公共建築物にも是非、みやこ杣木を使っていただきたい。そのためにはみやこ杣木について理解を深めていただくことを目的としています。

 

さまざまな分野で活躍する専門スタッフがパネラー(笑)

 

「みやこ杣木」とは、京都市域産材、つまり京都でとれた木のこと。

杣木(そまぎ)とは杣山(そまやま)から伐りだした材木のことです。日本には昔から、「山国杣」や「大布施杣」のように~~杣と呼ばれる地域があり、そこは王宮や社寺の建築用材木の供給地となっていました。また、著名な杣の大部分は都があった京都や奈良を中心とし、その周辺の山間部に存在していたと言われています。

 

地域で生産された木材を地域で使うことは輸送の点でも環境負荷が少なく、地域の森林・林業を活性化させ、地球温暖化防止の面でも国土保全を増進させます。

また、人と環境にやさしい木造住宅は第二の森林とも呼ばれ、各地域でこの「地産地消」が推進されています。

 

「みやこ杣木」は古き時代から、ここ京都で都の造営にも寄与してきました。

その京の木を現代も京都に住む人びとに使ってもらいたい、そのためには京都を司る人たちにもよく知ってもらいたい。そんな切なる気持ちが生産・加工・供給と、京都の木に密着した主催者側には込められています。

 

京都市内の森林及び京都市内の林業事業体が林業生産活動を行う森林で産出された木材を原材料とする製材品、磨丸太及びこれらの加工品を「地域産材」と定義し、これら地域産材のしるしとして「みやこ杣木」マークを表示します。

こちらは材面区分(木材の見た目の区分)のサンプルです。無節、上小節、小節など。京都市には独自基準「京一等」もあります。

 

意見交換では需要に対する供給能力など、積極的に行われ、短いながらも充実した研修会となりました。

 

杉の里センター施設内での北山杉の使用例を見学。テラスにて。

 

立礼式のお茶室、床の間も。

 

皆さま、お疲れ様でした。実際に産地の状況や使用事例を視察していただき、みやこ杣木を知っていただいた事はとても嬉しく思います。今後の都市計画に大きく活用されますことを願います。

よくお役所仕事などと言いますが、役所の方々はより良い京都にするために、このように足を運んで日々、研鑽を積んでおられます。

より良い京都は一方通行では実現しません。京都にすむ人、それを守る人。よい環境に住みたい人、その環境を与える人。行政と市民が相互に分かり合って協力し合ってこそ、実現するものではないでしょうか。

私たち市民も求めるだけでなく、学び知ることが人と環境に優しい暮らしの第一歩となります。

役所のさまざまな窓口を訪ねてみるのもいいし、ここ北山杉の里へ来られてもいい。

学校、図書館、市民ホール・・・いつかみやこ杣木を使った公共建築物が建てられたら。それは京都市民にとって「第三の森林」に違いありません。(了)

 

 

 

 

Global forest 北山杉の里

2012.5.29  北山杉体験・研修 

三ヶ日中学校の修学旅行生たちが帰途につかれたあとはタイからのお客様。

それもタイ王室森林局(RFD)林業研究開発部からの視察団です。(お偉いさんf^^;)

RFDというのはタイ国政府組織で、業務内容は日本の林野庁に担当します。そして林業研究開発部は付属の研究組織です。 

 

タイでは育成林業は民有地で1994年頃から植林が始まりましたが、密度管理・枝打ちで効率的に丸太を生産する技術研究の蓄積が乏しいとのこと。先日インドの記事でも触れましたが、当時行われたJICAプロジェクトでは行政ベースで行われたうえに十分農家に浸透しているとは言い難い現状です。

2006年から国際農林水産研究センター林業領域は、RFDの林業研究開発部と中小規模農家を対象にした郷土樹種による農林複合経営の展開と普及技術に関する共同研究プロジェクトを始めました。現在、2011年から5か年計画の第2段階に着手したところで、間伐による効果的育林技術やチーク材林産物需要活性化などに関する課題研究を行っているところです。

…あぁ難しい。でも、豊かな森林を持つ国は同じ悩みを抱えているのです。それを国家規模の研究機関を通じて改善の努力をしている。厳しい北山杉の現状から見ると羨ましくも思えますが、枝打ちや加工・製品化などを視察に来てくださるからには私たちはその技術に誇りをもって対応しなくてはいけません。誇りだけでは食べていけない世界なのも事実ですが・・・

 

その、枝打ちの実演をじっくりと視察。あんなに高いところで枝を落としては隣の杉にスルリと移っていく職人さんの姿は圧巻です。

 

そしてこむきと砂磨き。今ではほとんど砂で磨くことはありませんが、かつてそうであったこと。それが菩提の滝で取れる特別な砂であることを説明すると…

 

砂を手に取って触ってみられます。指でつまんでころころしているといつの間にか溶けて無くなってしまう菩提の砂。それが丸太にはやさしく輝きを生み出したのです。

キャップの文字が妙に嬉しく思えてしまいます。

 

立礼式のお茶室で、取り替え可能な床柱をパチリ。

面皮柱には驚きもありました。少しだけ丸みを帯びた絞り模様の部分。「聞かなかったらここだけ削りわすれたんじゃないのって思うかも」と素直な感想。文化の違いとはこういう所に見え隠れします。

粋をどこに感じるか。語り継がれた歴史。逆に他の国でも知られざる特色があって、私たちが学ばないといけないことも多いはずです。 

 

お一方は体格もよろしく、チョット上様のマツケン似。「これも杉?」「これはヒノキ?」「この照明はいくら?」など加工した製品にも積極的に目が行くようです。研究プロジェクトの目的を確実に遂行されています。

 

テラスでもタルキやヒノキの柱をチェックしながら、構造材との使い分けを写真に収められます。

タイでは最近、レストランなどで木材をインテリアとしてデコレートすることがあるそうです。タイ風床柱かな?

ただし、そのために伐採することは禁じられているので立ち枯れた木でなければならないのです。

そう思うと、北山丸太は化粧材ですから日本は贅沢ですよね。

 

そうこうしているうちにタイ王室森林局林業研究開発部の皆さまは視察を終えられて次なる視察先へと。

両手を合わせて「コップンカ~(ありがとうございました)」と言う間もなく「アニョハセヨ~」?!!

 

韓国慶北道 山林施設研修団の27名が突然のご来場~!

これだけ大人数だと賑やかで活気があります。けれども大変礼儀正しく、流石に徴兵制度のあるお国だと思いました。

日吉町森林組合、綾部の京都府森林組合連合会・京都木材加工センター、和知の京都府林業大学校、ウッディ京北、他にも数か所を4泊5日の日本滞在で回られたとのことでした。

何かもう皆さんから森の香りがしてきそうでしたが、強行軍の中、北山杉の里にもお立ち寄り頂き北山丸太が出来るまでのビデオが終わった瞬間には全員で拍手喝采。心に響くものがあったのかなぁと感動しました。

個人的には韓国の伝統的な家屋「韓屋(ハンオク)」の事をお尋ねしたかったのですけど、時間もままならずみなさん「アンニョン ヒ カセヨ~」と手を振って帰っていかれました。

 

まったくグローバルなここ北山杉の里は明日はどの国からのお客様を迎えるのでしょうか?

世界各国語で挨拶を言えるようにしておかなくちゃ! 

少年よ!丸太を抱け。

2012.5.28  北山杉体験・研修 

近所の田んぼにも水が入り、夜になると静けさの中にケロケロケロと蛙たちの合唱が響くようになりました。

春から初夏にかけては気候がよく、修学旅行のシーズンでもあります。

先週は、ここ北山杉の里センターも修学旅行のグループを迎えました。 

 

駐車場には大きな遠鉄観光のバス。遠鉄観光と言えば‥・昨年も浜松から日帰り北山杉だけを訪ねるコース(名称は勝手につけましたww)のお客様たちが乗って来られましたね。あの時はバスのボディにイメージキャラクターの「しかのすけくん」が描かれていましたっけ。 

 

浜松市立三ヶ日中学校・・・三ヶ日みかんで有名なあの、三ヶ日。

三ヶ日町は、静岡県西部の浜名湖に臨むエリアに位置します。奥浜名湖の温暖な気候と古生層の土壌に恵まれ、古くからみかんの栽培が始まり、明治初期にはすでに全国に馬で運ばれ、味のよさが知られていたそうです。

昭和33年になって国有林の払い下げによる集団開墾が盛んになると、栽培面積が急増、今では全国的に知られるブランド「三ヶ日みかん」として名声を確立しています。

ブランドみかんだけあって近所のスーパーには並びません。どんなに美味しいみかんなのでしょう?食べてみたいです。^^

 

修学旅行は中学生と言えど団体行動ではなくて、数人のグループに分かれて各所を巡っている姿をよく見かけます。タクシーに4~5人が乗り合わせて運転手さんが説明したりお店に連れて行ってくれたり…

 

こちらの中学校もその例に漏れずおよそ30か所の見学・体験コースの中から好きなものを選ぶという形をとっているそうです。

和菓子や西陣織など京都らしいものに人気が集まり・・・けれど体を動かすことが大好き、と北山杉の里で丸太を使った木工体験のコースを選んでくれた少年たち5人がやってきました。

街中から少々離れていることもあり、デラックスバスはこの5名の貸切状態♪ バスの中で制服からジャージに着替えてすっかりくつろいだご様子。

学年全体の中で希望を募ったので、クラスも違う彼らは全員運動部所属。そして地元のサッカークラブのメンバーです。

 

ひと通り見学して北山杉・北山丸太を知ってもらった後は外に出て、山の空気を存分に吸います。

天然の谷水は冷たくて美味しいよ、と言うと即!行動に移すのは若い証ですね。

 

例によってこむき体験、みんな夢中になって丸太をつるつるにしていきます。 

 

お待ちかねの木工体験、今日は絞り丸太も使って作ります。まずは「北山杉」の焼き印を押す練習をします。

大変熱くなってるので要注意。押しを均一にしないとかすれるし、押しつけすぎると焦げてしまいます。

 

今回は時間の都合もあるので、のこぎりやサンドペーパーは使わなくていいようにキットになっているパーツをボンドでくっつけるだけでOK!

でも薄く綺麗に糊付けするのはなかなか至難の業です。 

 

立派な絞りと美しい年輪はさすが北山丸太。全部のパーツを組み立てたら最後は輪ゴムでしばって固定します。

これは小物入れにもなりますし、中にペットボトルを入れて同じ高さで切ると花瓶にもなる素敵な木工品。

 

それぞれに出来上がった作品を手に、ハイ、キムチ!

とってもいい笑顔。それにジャニーズに負けないイケメンジュニア達。楽しんでもらえたでしょうか?

 

時間もピッタリ、ガイドさんがみんなを待っていました。

「北山杉のように真っすぐな脚になれますように。」なんて笑顔でおっしゃるチョットひょうきんなガイドさんは、この修学旅行に欠かせないパートナー。十分に真っ直ぐな美脚でございますよ。

「床の間なんて知ら~ん」 「お婆ちゃんとこで見たことある」

そして最後には「ここに来れて、北山杉のことを初めて知って、大変な仕事なんだなぁと勉強になりました。」

そう言ってくれた少年たち。

彼らの未来が明るく健康で、北山杉のようにスクスク育ってくれますように、この修学旅行の思い出が大人になっても記憶のどこかに残っていてくれますように・・・

少年よ!丸太を抱け。一生懸命つくった木工品を抱いて、お家へ帰ってね。

 

 

 

紅に輝く・自然を尊敬する人を目指して

2012.5.24  北山杉体験・研修 

5月も終わりに近づきましたが北山杉の里総合センターには毎週のように見学・研修の方々がみえ、活気に満ちています。

先週はこの春開校したばかりの京都府立林業大学校の学生さんをお迎えしました。

長野県には歴史ある林業大学校がありますが、西日本では唯一の林業専門大学校が京丹波町本庄、京都府森林技術センター内に開校したのです。

いま日本全国、林業は景気が悪く先進国・森林国でありながら木材の自給率が低い状態が続いています。けれど森林は木材生産のためだけでなく地球温暖化防止や津波の被害を抑えたりと環境提供や文化の育成にもおおいに役立っている。林業が低迷すると、これらの面への対応もおろそかになるのは必至です。

今だからこそ。森林を守り、生かし、学ばなければならない。自然の摂理を理解した上で新しい時代の知識と技術を兼ね備えた、即戦力となる林業の担い手づくりの場。それが京都府林業大学校なのです。

 

 

京丹波町は2005年、丹波町・瑞穂町・和知町が合併して誕生した町。由良川が流れ、丹波の山々を望む風光明媚なところです。

そこから車3台に乗り合わせて到着! 

 

4月9日に入学式を終えたピッカピカの新入生、21名は…アレ?

そうです。林業大学校の出願資格は 学校教育法第1条に規定する高等学校若しくは中等学校教育を卒業した者(平成24年3月卒業見込みの者を含む)又はこれと同等以上の学力があると知事が認めた者。
ただし、林業専攻については、平成24年4月1日現在で40歳未満の者。

とあります。記念すべき第一期生、21名はこれらの条件を満たしたさまざまな年齢の方たちです。

 

2年制の森林林業科は、第1学年目は一般講義・専門講義・専門実習などを経て第2学年目に林業専攻、森林公共人材専攻に進路を決め、それぞれ専門課程を履修しながら事業体とのマッチングを行います。

 

名古屋大学名誉教授、農学博士・只木良也学校長をはじめとして森林・木材関係、建築・造園などの木の文化関係、公共政策、環境関係の各分野からその道のエキスパートがズラリ!

 

西日本で唯一の林業専門大学校とあって先生方も初めての試みです。緊張したおももちで皆さんを見守っておられるようです。

 

入学式からまだ二か月足らず。中には既に森林の仕事をしている方も、別のお仕事に就かれていた方もおられます。

そして紅一点の女性も一人。

 

紅色の実習服には林業大学校のロゴが。

 

そしてあの帆布店の、お揃いのバッグ。

 

ビデオを見たあとは枝打ち見学。 「スゲ~」の声が聞こえてきます。

 

裏山で絞巻きしてある杉も見学します。ところで、この紅色の実習服。背中に黄色の線が真横に入っていますね。

 

ほら、蛍光塗料でしょうか。暗いところでもピカー☆よく目について、危険防止にもなるし紅林業マンたちの集合です。

 

一通りの研修が終わって持参のランチタイム。

みなさんそれぞれに散らばって、気持ちのいい河原でくつろぐグループもありました。一番うれしい時間です。

 

最後にみんなでご挨拶して下さいました。まだまだたくさんの課程や実習をこなさなくてはなりません。

只木学長は、日本の森林が抱えている問題に対応する技術や政策は、決して小手先ではなく、森林をしっかりと理解した上での、森林という自然が持つ摂理に沿ったものでなくてはならないと言います。光合成や物質循環など、知れば知るほど畏敬の念が湧いてくる。

そんな気持ちで学生さん達にも、自然の摂理にかなったやり方で自然とつきあって行って欲しい、自然を愛する人は多いけれど、自然を尊敬する人は少ない。只木先生は学生さんたちに「自然を尊敬できる人」になって欲しいとおっしゃっています。

 

一年後、そして二年後…皆さんがどんな風に変わっておられるか是非またお会いしたいと思います。

どうか健康や事故に気をつけて、背中にピカ☆と黄線輝く紅の実習服で頑張って下さい。

きっと森林やそこから生まれる経済、環境、文化は「自然を尊敬する人」に守られると信じて。京都府林業大学校のこれからにも期待します!

 

 

 

 

 

カナダからのお客様、こむき体験に大喜び!

2012.5.13  北山杉体験・研修 

先日はインドからのお客様をお迎えしましたが、今週はカナダの学生さん。全く国際色豊かな北山杉の里です。

生憎ぐずついたお天気でしたが、この時期は一雨ごとにビックリするほど新芽が成長します。

壮大なカナダとは比べ物にならないでしょうけれど、整然と立ち並ぶ美しい北山杉はどのように目に映るのかしら・・・と楽しみに待っていました。 

 

予定の時刻より30分早く、バスは到着。

 

バスには「京都大学 ご一行様」。そうなんです。カナダからのお客様は京都大学の先生と交流のあるアルバータ大学の学生さん5名と先生1名。そして京都大学の学生さん2名と先生1名の9名ご一行様です。

日本の農林水産業を学ぶ学生さんたちが2週間の実地研修ということで京都に来られ、京都と言えば北山杉!と研修の場に選んでくださったのです。

 

アルバータ大学はカナダ・アルバータ州の州都、エドモントンにある州立総合大学(日本で言うと国立大学)で、世界でトップレベルを誇るナノテクノロジー研究所もこの大学内部にあります。

卒業生にはノーベル物理学賞を受賞したリチャード・エドワード・テイラー博士やカナダ国旗をデザインしたジョージ・スタンレー氏、その他首相や小説家など、著名人を輩出している、カナダ中部で最も優れた大学として知られています。

 

州都エドモントンは、活気に満ちたスポーツ、芸術の町と言われエドモントンバレー動物園やピラミッドの形をしたMuttart院など観光スポットも多く、動物好きの私は是非行ってみたいところです。

アルバータ大学はそんな町に流れるノースサスカチュワン川の南側にあります。

 

皆さん、丸太を手に取ってみたり人造絞りのサンプルをカメラに収めたり・・・

 

そして本日のメイン!こむき体験の特設会場f^^; 実は朝、雨が降っていたので急遽スタッフがえんやこらと設えた屋根です。

 

スタッフに教わったようにヘラをもって薄皮をこそぎ取ります。

 

先生も学生さんも真剣な表情。

 

こうなるともう夢中で、嬉々としてこむきを続ける学生さんに向かってアルバータ大学の準教授は日本の方ですけど「キミたち、サケを呑む小学生だね」ですって^^

 

つるっつるになった丸太を囲んで「ピース!」とってもいい笑顔です。

 

そして台杉の山を少し見たあとはテラスの傍でのランチタイム♪ カレーとピラフなのでスプーンを用意しておいたのですが、お箸を下さいと言われたのにはビックリ。

でも、こうして日本の文化に触れて歩み寄って下さる姿に嬉しくなりました。

この後、皆さんは美山へ。茅葺民家の並ぶ情景にどんな感想を持たれたでしょうか?

2週間の日本での研修が有意義になりますことを、そして北山杉の里の風景や丸太の感触が記憶に残りますことを願ってやみません。

 

 

 

ナマステ!

2012.5.8  北山杉体験・研修 

ゴールデンウィークも終わりまた日常が戻ってきました。長期休暇をとられた方はリフレッシュできたでしょうか?先週は荒れ模様のお天気で雹が降ったり、竜巻が起こったり。その翌日はスーパームーンが各地で観られたりと自然の恐ろしさと神秘に驚くばかりです。

 

GW前には、その大自然にかかわっておられるお客様が遠いインドから杉の里総合センターにお見えになりました。

現在、JICA(国際協力機構)が行っている森林官研修センター研修実施能力向上プロジェクト。

インドの森林周辺では森林資源に依存しながらも貧困に苦しむ住民が居住し、森林被覆率は世界の平均30%を下回っています。こうした現状は森林管理や資源利用への住民の意欲がないことから徐々に起こってきたことでした。そのためインド政府は再生可能な森林資源の利用を推進する、新たな方針を打ち出しましたがなかなかうまく行きません。それは住民と日常的に接する現場の森林官の主な役割が森林資源の違法利用者の取り締まりであったため、森林分野全般にわたる知識や住民への技術普及の経験が不足していたからです。

そこで、現場の森林官が求められている役割を適切に担い能力を高めることが出来るよう、彼らの指導・教官となる州森林官への研修の改善を支援する、というのがこのプロジェクトなのです。


むむむ~何か難しい、でも意図はよく解ります。どんなに豊富な森林があっても、それを有効に役立て守って行かないと「山が死んでいく」ばかりです。

お見えになるのは国立研修機関のエラい方のようなので、挨拶だけでも…えっと、「ナマステ?」(汗)


 

いただいたお名刺には「Central Academy for State Forest Service Ministry of Environment and Forests Government of India」

これは、インド各州にて採用される州森林官を対象とした国立の研修機関で、インド政府環境森林省森林教育局が管轄しているそうです。


ASHISH RAWATさん。この研修教育機関の校長先生のような方です。

両手を合わせて「な、なますて~」と言うと満面の笑みで「どこで勉強したの?」

「え~っと、たった今ですけどf^^;あちゃ~」(ちなみにアチャ~はgoodの意味)

ご挨拶のナマステを言う時は、単に手を合わせるのじゃなくて小指と小指、薬指と薬指・・・順番に指と指を合わせて親指どうしを合わせたら、最後にその親指を胸に当ててお辞儀するのだそうです。

  

そして何とお土産をいただいちゃいました!本場ヒマラヤのダージリンティー。緑茶だそうです。

素敵な布の袋に入っていて高級感いっぱい。

 

ビデオを見た後はコーヒータイム。左の方がASHISH先生です。北山杉をふんだんに使ったテラスをとっても気に入っていただけたみたいです。 

 

テーブルをパチリ。

 

立礼式のお茶席にもなる、取り替え可能な床柱のある床の間で行灯をパチリ。「How much?」などなど(笑)

 

 

倉庫にて。たくさんの丸太に圧倒されたご様子です。ここでもパチリパチリ。

一本一本の丹精こめて育てられた北山丸太がここでオークションにかけられると聞いて納得。背割りにも興味を示されました。 

 

今回、枝打ちはご覧になれませんでしたけれど台杉仕立ての方法を説明します。ASHISHさんはパチリ。

インドでは山に神様が棲むと信じ日本人と似たような感覚があるそうです。

北山杉の里の風景がとても好きだと言っていただけました。

 

北山杉の山を背景に記念撮影。

 

今回、JICAのプロジェクトでここ北山杉の里を研修の場の一つとして選んで下さったことで私達もインドの現状を知り、改めて森林を守ることの大切さと現場を統括・指導する立場の重要性を学びました。

この出会いに感謝し、少しでもお役に立てたのなら・・・そう思いながら北山杉たちと一緒にお見送りしました。

教えてもらったウルドゥ語で「シュクリア!(ありがとう)」そして「See you again.」また来て下さいね!と言うと「Please come our country!」

私たちの国にも来て下さい、と差し出されたASHISHさんの手はとても温かかったです。

言葉や習慣が違っても、ほんの少しだけ歩み寄ろうと思う気持ちは確実に伝わり心を通わせることが出来るのですね。

 

最後に・・・ASHISHさんのお名前の意味は「blessing」。祝福、天恵、祈り。インド国歌の歌詞にもあるそうです。

インドに神の祝福を!!!


 

インド国歌 ジャナ・ガナ・マナ / Jana Gana Mana / インドの朝

O! Dispenser of India’s destiny, thou art the ruler of the minds of all people
Thy name rouses the hearts of Punjab, Sindh, Gujarat, the Maratha country,
in the Dravida country, Utkala and Bengal;
It echoes in the hills of the Vindhyas and Himalayas,
it mingles in the rhapsodies of the pure waters of Yamuna and the Ganges.
They chant only thy name.
They seek only thy auspicious blessings.
They sing only the glory of thy victory.
The salvation of all people waits in thy hands,
O! Dispenser of India’s destiny, thou art the ruler of the minds of all people
Victory to thee, Victory to thee,
Victory, Victory, Victory, Victory to thee!.

 

 

うなぎの浜松、丸太の中川

2011.12.5  北山杉体験・研修 

11月の末に浜松からバンビツアーのご一行様がお越し下さいました。

「こだわり紀行」と名付けられたこのメニューは花と緑や森、原生林など自然美あふれた日本各地の名所をバスで巡る日帰りコース。特徴は一日の中で何か所も回るのではなく一か所に焦点をおいてじっくり深く探訪するというところです。

そしてこちら中川も「伝統の京都 北山杉の丸太磨き体験と案内人と巡る銘木・北山杉のふるさと中川」としてこのこだわり紀行にラインナップされました。

 

観光バスっていつ見てもいいですね~飛行機が苦手な私は遠距離の移動もバスです。時間にゆとりがないと無理ですけど。このツアーも浜松から片道5時間。中川に滞在している時間よりもバスに乗ってる方が断然長いですのに….短い時間でも満足して頂けますように。案内人、頑張ります!

 

バンビツアーのキャラクター「しかのすけ」クン。一般から募集して決まったお名前だそうです。元気いっぱいで愛らしいです。

 

参加されたのは15名。まずは生産組合で北山丸太や枝打ちを見学、丸太磨き体験などひと通りすませて昼食のあと、近くで天日干しと製材を見に移動しました。

 

ビシっと通った背割り。何のためにするのかも初めて知って「ほぉ~」と声が。

 

鋭い刃であっという間に背割りが。熟練の技です。

 

そしてバスで中川八幡宮へと移動、皇太子ご夫妻が来られた記念碑の前でパチリ。

 

お宮さんの紅葉も鮮やかな黄色で見ごろを迎えていました。夜までいて貰えないので残念ですが、現在ライトアップされていてまた違った美しさを楽しむことが出来ます。

 

やっぱり狛犬ちゃん。阿吽の「あ」は母親なのかな…子獅子を連れています。…ま、ここでは狛犬ちゃんをアツく語ることはしませんが^^

 

本殿に参ったあと、皆さん白杉のおじいちゃんのところへ。

 

 

お宮さんから徒歩で中の道を通って宗蓮寺へ向かいます。歩きながら「浜松にはこんな街並みはないよ」とか「うなぎはホントに美味しいんですか?」などと楽しい会話がはずみます。途中、現存住居の茅葺き家屋を見てパチリ。

 

ゆっくり来たものですから「遅かったなぁ」とご住職にチョットせかされて本堂を通り抜けて縁側まで通していただきます。

本来は檀家さんしか入れないところ。一同「わぁ~綺麗!!」

特別にお庭とそこから望む美しい風景を見ることが出来て、美味しいお茶もいただいて「もう動きたくないわぁ」って声が聞こえてきましたよ。

 

 

お寺を出て台杉に圧倒された後は、たわわに色づいた南天や咲き誇る山茶花を見ながら歩きます。

 

お寺を降りてきて高台から見下ろせば…

壮大な山々と中川の街並みが見えます。

 

近くで見ると大分くたびれてしまった倉庫群。でも歴史の重みを感じます。どんな風に使われていたのか案内人の説明を聞きながらパチリ、パチリ。

 

そこへ、しかのすけクンバスがお迎えに来てお名残惜しいけれどもうお別れの時間。

皆さん、中川を楽しんでいただけたでしょうか?北山丸太のふるさとはこんな所です。

私たちが浜松と言えば鰻、お土産はうなぎパイと思い浮かぶように、この日来て下さった方々も中川って聞いたら北山丸太!台杉!って思ってもらえたら、嬉しいな。

 

京都の秋と言えば有名どころの寺社仏閣に人気が集まりますが、街中の喧騒から離れて少人数でこんな風におしゃべりしながら歩いてみるのもまた、一味違っていいものかも知れません。

少ない時間でしたがお会い出来て良かったです。

浜松の皆さん、お疲れ様でした。またいつか、お会い出来たらいいですね。。

 

 

 

 

JICAさんへ。愛をこめて

2011.11.4  北山杉体験・研修 

11月に入っても日中の気温が25℃を超える夏日!

夜は冷えるかと思ったら昼間は半袖でも気持のいいくらいの陽気に体もおかしくなりそう…

「寒暖アレルギー」でクシャミが止まらなくなり、マスクをしている人も見かけます。

そんな陽気も暑い国の方々には幸いだったかも知れません。

今週はJICA(Japan Internatiotal Cooperation Agency)略称ジャイカ、日本国際協力機構から研修のお客様を迎えました。

中国、ガーナ、ブルキナファソ、パプアニューギニア…などの国から十数名。まずは研修ルームにて北山杉・北山丸太のお話が始まりました。

 パンフレットとお土産の丸太コースターを手に熱心に耳を傾けています。勿論、通訳さんが英語で伝えてくれます。

通訳さん、カッコイイ!! 枝打ち、絞り丸太などの専門用語もよく解るように説明してくれます。この後、ビデオを見ながら同時通訳のような忙しさ。もう生産組合の専属通訳さんになって欲しいくらいです。

質疑応答では「1ヘクタールに何本くらい植えるのか」「一般の柱は何メートルくらいなのか」など活発に質問されます。

 

 

 続いて、活動室の床の間を見学されました。木工品の行燈はlight?lump? タルキ(北山杉小丸太)を意匠に使った天井を見上げてパチリ。パチリ。

 

綺麗に枝打ちをして、細くて空に向かって真っすぐに伸びる台杉を前に「Oh~」

ここでも「1ヘクタールに5千本~6千本植林したうち最終製品として伐採されるのは何本くらい?」、「結構根元より上の方から伐採されているのは何故?」などの質問が飛び交います。

 

おしまいに倉庫でたくさんの磨丸太、絞丸太を見学されました。

現在は床の間のある家が少なく丸太の需要が減少している中、中国への輸出も視野に入れて活動しているというお話もさせていただきました。(中国からも来られてましたからここぞとPR!)

 

 人造絞りが人気の的。判りやすいように中間の箸状当て材をはずしてある人造絞りのモデルさんに写メの嵐!!「絞り模様にも色々あるのでプラスチックの箸状当て材の巻き方もいろいろです。」「ふむふむ~~」

 

 最後に皆さんが輪になって…何が始まるのかと思ったら、何とお礼のご挨拶を頂戴しました。

それは北山杉・北山丸太のことをよく知ることが出来たこと。あまり豊かでない土地を利用して、太らさず密度の高い木という特性を生み出したこと。このような不況の中でもゆるがない信念を持ってつくり続けていること。

自分たちの国に帰っても、決して肥沃ではない土地でも何かが出来るということを今日、学ぶことが出来た。そしてお世話になった組合スタッフに感謝します…Thank you very much…という有難い言葉でした。

ようこそ国境を越えて北山杉の里へ。

世界中の人々に北山丸太を見て、知っていただき、その手触りを感じてもらえたら…

私たちこそ喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。

時間ギリギリまで挨拶して下さった皆さんを乗せたマイクロバスは次のコース、金閣寺へと出発しました。

ありがとうJICAの皆さん、愛をこめて「いつかまた来て下さいね…!!」

 

心に残る子ども達の笑顔

2011.10.21  北山杉体験・研修 

今週は京都市内の小学校から3年生の皆さんが体験学習に来られました。

生産組合では北山杉の育成や丸太に関するビデオを見たり、さまざまな種類の丸太の展示見学、そして北山丸太を使って簡単なクラフトを作るなど「見て、触れて、学ぶ」ことが出来ます。

学校などの団体さんは勿論、家族や個人の方も大歓迎! 夏休みの自由研究などにも好評です。

 

この日は準備万端…で、担当スタッフ達も朝からバタバタと段取りを決めて到着を待っていました。

3クラス、総勢120名の生徒さんがバス3台で到着。運転手さんやガイドさんも清々しい空気を満喫してられるように見えます。

ご用意したのは枝打ち見学とこむき体験・会議室でのお話と質疑応答・クラフト体験の3コース。

およそ1時間半の間に各クラスがローテーションで全部を体験されました。

 

センター内に入る時、子ども達から「わぁ、いいにおい~」の声があがり何だか嬉しくなりました。

前もって学校で学習されていたので、予備知識も十分。実際に丸太を見ながら年輪の細かさや枝打ちの話に熱心に耳を傾けています。

「何か質問はありますか?」の問いかけにたくさんの手が挙がりました。

その中で私たちの笑いを誘ったのは「一本いくらですか?一番高いのでいくらですか?」という質問。

流石に現代っ子と言いましょうか。けれど大切に育てられた北山丸太の価値を値段で推し測ろうとしてくれたのであれば…この学習の一つの意味を成したのでは、と思います。

 

一方では枝打ち見学が始まるところです。

「カマで枝を打ちます。触ったら手が切れるくらい鋭い刃ですよ。」

梯子よりもっと高いところで枝を打つ職人さん。木とともにゆらゆらと揺れながら、足はしっかりと木に巻きついている姿に「おぉ~~凄い!」と感嘆の声があがります。

次はこむきの体験です。水に浮かべた丸太にみんな大喜び。ビーバーの赤ちゃんみたいに楽しそうにころころと丸太をころがしています。

順番に並んで、教わりながら「こむき」を体験しています。みんな、なかなか上手です。あっという間に薄い皮がなくなってしまいました。

生き生きとした表情を見ていると、「何かをする」と言うことは本当に子ども達の意欲をそそるのだなぁと感じます。

 

お終いは倉庫にてクラフト、可愛い温度計を作ります。

用意されたのは二箇所が平面にカットされた短いタルキ。広い方の面に温度計をボンドで貼り付けて、もう一方の面にはカマボコ型の小さな足を付けます。市の前なので、倉庫にはたくさんの丸太が並べられています。

貼り付ける前にサンドペーパーで余分なひげを擦り取り、きれいにします。ボンドが多すぎてもうまく接着できません。ワイワイ、ガヤガヤ。

最後に「北山杉」の焼印を押してもらって出来上がり。側面に一つ押すのですが、両側とか上の方にも!とか3箇所も押してもらった生徒さんもいて、焼印担当スタッフはてんやわんやでした。

 

終わってみればあっという間の1時間半足らず。

十分な時間ではなかったかも知れませんが、バスの中から笑顔で手を振って帰って行く生徒さん達を見送りながら、水の中の北山丸太やクラフトを作りながら握り締めたタルキの感触、見上げた枝打ちの感動が、大きくなっても記憶の一部に残ってくれたら…と思うのでした。

皆さんも自然の中に身をおいて北山杉の香りに包まれてみませんか?

※ 体験学習や見学についてのお問い合わせは京都北山丸太生産協同組合075-406-2955まで。

 

 

 

 

 

 

このページのトップへ