ブログ 北山杉の里だより

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北山杉体験・研修

アフリカからボンジュール!

2013.10.16  北山杉体験・研修 

大型台風26号が接近する中、北山杉の里センターにJAICA(国際協力機構)受入、JAFTA(日本森林技術協会)アテンドのアフリカの方が北山杉研修に来られました。

センターへ入って来られ、握手をして英語で挨拶をしましたが、とても礼儀正しい方たちです。 

いつものように研修が始まり、通訳の方が話され始めると??英語ではありません・・フランス語です!!!

そう、彼らはフランス語圏のコンゴ共和国、コンゴ民主共和国、ガボン、カメルーンの方たちなのです!

ボンジュール!!北山の里へようこそ!!

アフリカの方には寒かったのか、セーター等厚着が目立ち、マフラー姿も見受けられました。

スタッフが年輪の話をしていると、

プレゼントでお渡しした「北山杉コースター」の年輪の数を数えておられました。

質問は積極的かつ具体的!おざなりの勉強ではなく、本当に学ぼうという姿勢が感じられました!!

こんな業界用語も飛び交い、

通訳の方も大変!ですが、最後はちゃんと理解されているようでした。

雨の中、野外での勉強にも“遊び”は感じられません。すごく熱心です!

研修終了!

この後バスに乗られたのですが、彼らはナント、一人一人降りて来て日本式のサヨナラをしてくれました!

どこまでも紳士的で、気持ちの良い方たちでした。

 

彼らの国の林業は輸出額の一、二位を争う産業で、彼らはその国の森林官だそうで、「どうりで!」と納得するものがありました。

今回の研修だけにとどまらず、北山杉の技術導入を真剣に考えていきたいともお話されてましたが、是非是非、こんな方たちと前向きな仕事をしてみたいものです!!!

 

林業大学生が北山杉の枝打にチャレンジ!

2013.9.24  北山杉体験・研修 

彼岸とは言え、北山でも昼間は夏のような暑さが続いていますが、先週9月20日、京都府立林業大学校の学生さんが北山林業の枝打実習に来られました。

まず研修室にて北山林業の基本的な育林施業法について学びます。

「林全体を見ながら個々の木の成長に応じて残す枝の量を変えていくのです・・・」人間の集団生活に通じるものがあります。

講師の話は大変興味深く、我々スタッフも大いに勉強になりました。

 

また講師のお家に保存されている、北山丸太が受賞してきた数々の賞状も披露され、中には明治末期の博覧会での受賞賞状もあり北山丸太の歴史と品質の高さが伝わってきます。

講義が終わると、最初に「鎌砥ぎ」の指導。ちょっとした不注意で大けがをするので真剣そのものです。

「そこそこ、そこが大事なんだ!」指導にも熱が入ります。

先生だって指導を受けます。学ぶ姿勢を忘れない先生って素晴らしいと思います!

いよいよ次は北山杉の林に入って本番の「枝打」実習です!

枝打職人さんの後ろ姿!かっこ良いと思いませんか?

まず枝打指導講師の実演を見て勉強します。

でも実際にやるとおっかなびっくり、簡単には出来ません。その気持ち良~く分かります!

枝打跡は「五円玉」のようになるのが理想ですが、実習枝打では当然うまくいかず、後で職人さんが修正していきます。

徐々に作業の位置は高くなっていき、

はしごが必要になってきます。

しかし北山枝打のはしごは“可動式”で、熟練者には便利なものですが、初めて登るとホント怖いです。

職人さんが手本を見せます。

これ、分かりますか?「受けばしご」と言ってはしごを浮かせてはしごが掛かっている部分の枝を打つ体勢です。凄い!

 

熱血指導と学生さん達の若さと熱意で、徐々にはしご作業もさまになってきました。

もう立派な作業風景です!

更に一歩進んで、はしごのてっぺんに乗って高所の枝を打つ技を伝授しているその時、

職人さんによる“猿飛び”のデモンストレーションが始まりました。

はしごを使わず、木から木へと渡っていきます!凄い!!

足で身体を支え、手を離しています。昔は高いところはこうして枝打していたそうです。60代半ばとは思えない身の軽さです!!!

「タカスギ~、タカスギ~~タカスギ~」分かる人には分かります!!!

これを見ていた学生さん達、試行錯誤の末、はしご無しで身体を支えられるようになってきました。さすが若いちから!

北山には今こういう若い力が必要です。学生の皆さん、北山に就職!期待しています!

再び“猿飛び”が始まりました!日の光を受け、本当にかっこいいです!!!

これまでの作業のチェックと修正をしていきます。“猿飛び”も凄いですが、「きめ細やかな枝打」、これが基本中の基本です!

どこが良かったのか悪かったのか、職人さんの指導に耳を傾け、修正作業。みんな本当に真剣です!

作業終了後、「講師の皆さん有難うございました!」元気の良い、でも礼儀正しい生徒さん達でした!!!

まだ日中は暑いですが、もうススキが夏の終わりを告げています。

北山杉の林と清流が静かに秋を迎えています。

少年たちのチャレンジ!

2013.9.9  北山杉体験・研修 

先週、京都市立衣笠中学校の生徒さんが北山杉の里に「チャレンジ体験」にやって来ました。

9月2日から6日までの間、林業関連の作業を体験し、最終日は「山小屋」の制作にチャレンジしました。

険しい山道を車に揺られて山頂付近へ到着!「どうやって作るんだろう・・・」

以前の小屋の残骸です。ここに新しい小屋を作るのです。

木材を運び、

柱を立てる穴を掘っていきます。

一本、また一本と柱を立てて行きます。この柱、なんと北山丸太製です。

柱を立て終わり、

屋根を支える桁を付ければ、ホラ、ぶら下がっても大丈夫!!

屋根を作る作業は“プチ高所作業”、気をつけて!!!

緊張感を持った作業、指導者も近くで見守ります。

苦労の甲斐あって、小屋は立派に出来上がり、

柱へのネーム入れも始まり、

記念撮影も!

ずっと雨だったのがウソのように良い天気、

充実した思いと疲れから、しばし出来たての山小屋で休憩です。

これで終了かと思いきや、余りの木材でもう一つのベンチ作りが始まりました。

ドリルの力に負けてなかなか思うように止められませんが、

ご心配なく、立派に完成しました!

後片付けをして、

出来上がった山小屋はホラこのとおり、立派な出来栄えです!!!

出来上がった小屋は実際に休憩所として20年以上使われ、北山杉の今後の20年と、少年たちの成長を見続けることになります。

少年たちが10年後、20年後、大きく成長した姿になって立ち寄ることがあれば、山小屋はきっと喜んでくれることでしょう!

 

少年達に、山小屋に、そして北山林業に幸多かれ!!!

日本一の杉の産地より

2013.9.5  北山杉体験・研修 

本日は“日本一の杉の生産量”を誇る宮崎県より林研グループ御一行様が北山杉の研修見学にお越し下さいました。

 実は昨日「台風の関係でフェリーが出るかどうかわからない?」と電話が入ってたので本日無事来られるか心配していたのですが、

今朝先方より電話があり「雨の被害はないですか?」と逆に心配させてたみたいです。

 

 

宮崎県は日本一の「杉」の生産量を誇る土地柄。

その大半が飫肥(おび)杉と呼ばれるもので、温暖な気候が杉を大きく育てると話されていました。

 

 

宮崎県とは風土、気候などがまったく違う環境で育つ北山杉。

その為か皆さん北山杉の説明には熱心に聞き入っておられました。

中には8月29日に放送されたテレビ番組「和風総本家」を見られて、北山地域の職人さんについて質問された方もいらっしゃいました。

  

 

この後、御一行は移動し食事を済ませ、京都観光はせずそのまま石川県へ

「白山スーパー林道へ行きます…」との応答に余りにもハードなスケジュールにちょっと苦笑いになってしまいました。

私がここに来て一か月ちょっとは経ちますが、

全てではないにしろ遠方から来られる皆さんの移動距離や強行スケジュールに本当にびっくりさせられます。

  

 

そんな元気な皆さんと最後は北山杉をバックに記念写真。

いい旅になりますように…と、手を振ってお別れとなりました。

お客様を向えるセンター側の立場として思う事は、

強行スケジュールの訪問ではなく「北山杉の里観光」をじっくり楽しんでいただける内容で提案をしたい、していかねば・・と感じるのでありました。

 

  

生涯勉強!気分は修学旅行?

2013.8.26  北山杉体験・研修 

生涯勉強!

 

いくつになっても常に疑問と好奇心に充ち溢れ、行動力を持って実行する。

 

そんな事を感じさせるお客様が訪問されました。

 

 

「1歳から100歳までココロとカラダにスマイル」をテーマとされる生涯学習センター”社会保険センター浜松”御一行様が8月20日(火)・22日(木)・24日(土)の3日間で計91名の方々が『京都北山杉の里総合センター』へ北山杉研修に来られました。

 

 

 

まずは北山杉についてのDVDを鑑賞していただいたのですが、

 

その場面、場面で湧き上がる歓声

 

修学旅行に来たような少年少女?の反応に案内する私たちでさえ楽しくなりました。

 

 

 

DVDの鑑賞後はちょっとした北山杉クイズで豪華景品?を賭けて和気あいあいと場が和んだところで改めて北山杉について説明させて頂きました。

 

 

 

 

皆さん木についての知識がある様で一般的な木の育て方と北山杉の育て方の違いを熱心に聞き入り、質問されてました。

 

 

 

 

施設内の展示物を見学後、ちょっとお土産にと北山杉グッズを購入していただきました。

 

 

 

 

あとは「論より証拠」「論より体験」

 

 

 

 

倉庫内の北山丸太を実際に『見て・触って・経験して』

 

 

 

 

北山丸太の磨き作業体験もしていただきました。

 

この近くの「菩提の滝」の砂で磨いていただくのですが「なんか手がすべすべになった…」と、

 

ご婦人の中ではアンチエージングにも一役かったみたいです。

 

 

 

朝、7時半ごろ浜松を出発しての強行スケジュールの様でしたのでお疲れが出ない事を祈りつつ、

 

「いくつになっても好奇心を持って勉強する」…を、改めて教えて頂いた社会保険センター浜松御一行様でした。

北山杉の里での思わぬ再会

2013.5.31  北山杉体験・研修 

昨年に続き、昨日韓国慶北道の山林関係の方々が北山杉の里に研修に来られました。

 

バスを降りるなり杉林に近づいて写真撮りされていました。

研修は拍手で始まりました。スタッフと通訳さんは少し緊張気味(^_^;)

枝打の説明、聞く方も真剣です。

座る人、立ったままの人、夢の中?の人、聴講スタイルは様々です(^o^)

「北山杉はいくらで売れるのか?」「生産コストは?」、現実的な質問が飛び交います。

製品倉庫でも熱心な写真撮り

丸太を見ながらの質問も具体的です。

人造絞、箸の巻き付けサンプルには興味津津。

何やら熱心な講義?がいたる所で。

山林を前にしてパワーは更に増し、

写真撮り部隊はどこへでも行きます。

台杉も好評でした。

次の研修アテンド役の林業家の方が来られて話している内に、

昔二人は同じ大学、同じ学部の教授と生徒であったことが判明!!

しばしお二人で懐かしそうにお話しされていました。

 

人の縁とは不思議なもの、私も一つ一つの出会いを大切にしたいと思います。

 

「ほほ笑みと情熱」来訪!

2013.5.23  北山杉体験・研修 

ブログを見て頂いている皆様、いつも有難うございます。

先日より新たにスタッフになり、北山杉についてはド素人、ブログを書くのも初めて(^^;という私がブログ担当!!!というとんでもない事になりました。瞑想、・・・いや迷走必至の当ブログ、では出発です!!!

 昨日、京都大学教授の引率でタイ国カセサート大学の学生さんが来訪され、会議室や展示ホール等で研修を行われました。

大会議室での研修風景です。教授は何度も来訪されており、北山杉についての説明は手慣れたものでした。

研修は英語で行われていましたが、丁寧にゆっくり話されるので私にも大意は分かり、学生さん達と一緒に私も思わず「ウンウン」とうなずいて聞いていました。

「京都は昔天皇が住まわれ、日本の都としての期間が長かったので、その需要によって形成された京都の森林はスペシャルである」という話を聞いた時は「へ~、そうなんだ!勉強になるな!」と、お手伝いスタッフというよりは生徒の一人?状態でした(^^;

カセサート大学の学生さん達は本当に熱心で積極的に前に出てきて質問や写真撮りをされていました。

特にブルーの服の女性が熱心で、いつも最前列で教授の説明に大きくうなずきながら授業を受けておられました。一生懸命な姿というのは見ていて気持ちの良いものです!

ところが、突然教授が「この木は杉じゃなかったですよね、何でしたっけ?」と私に尋ねられるではありませんか!(・。・;

超若葉マークの私は焦りましたが、ここは平静を装い、「ヒノキです」と答えることができました(*^^)v

小会議室へ移っても皆熱心です。

ここでもブルー服の学生さんが主役でした。パワフル!!

展示ホールに入ると少しリラックスタイム( ^^) _旦~~ 皆さんたくさん買ってね!

右端の彼はずっと川?山?を見ていました。何を考えていたんでしょう?

製品倉庫で市売りの説明です!

組合スタッフが日本語で解説し、

教授が英語で解説、皆さんご苦労様です!!

 

昼過ぎには研修を終え、マイクロバスで帰途につかれましたが、タイの学生さん達は皆明るい笑顔で手を振ってくれました。

タイは「ほほ笑みの国」というのを実感できた一日でした。あの熱心さ、あの明るさがある限り、タイの未来は明るい!!そう感じました。

タイの学生さん!「ほほ笑み」をありがとう!!!

ある秋の素敵な日。

2012.9.27  北山杉体験・研修 

天気予報では京都は最低気温19℃、最高気温は31℃と寒暖の差が10℃以上!水分補給や着るものの調節など、体調管理に気を付けないといけませんね。

秋晴れの今日、北山杉の里総合センターは2組のお客さまをお迎えしました。

 

先ず一組めのお客さまは「北区 住みよい京都をつくる婦人の会」の16名です。

 

「住みよい京都をつくる婦人の会」は人づくり21世紀委員会、幹事団体の一つで、1969年(昭和44年)11月13日に創立された女性の会。

京都市政推進のための活動を行うと共に、会員相互の親睦を図ることを目的に京都市内の各行政区ごとに自主的に組織された支部会員によって構成されています。

今日お越しになったのは北区支部の皆さま。日頃は消費者団体として活動する一方、住みよい京都のまちづくりのために教義講座を開催したり、一年に一度は京都や滋賀で研修をされるなど、様々な分野での地域活動に取り組んでおられます。

今回は北山杉・北山丸太についてよく知ろうと、北山杉の里総合センターを選んで下さいました。

DVDを見た後、丸太の種類や背割りの意味などをサンプルをお見せしながら説明します。一つひとつに大きく頷かれていました。 

 

研修の後は総合センター内を見学して頂きます。さすがに女性、クラフトや家庭用品に興味を持たれ、記念にとお求め下さいました。 

  

会長の柏井 郁子さん。鮮やかなオレンジ色がとってもお似合いの優雅なご婦人です。

実は、柏井さんは中川にとてもご縁のある方。6年前に他界された御夫君様は歯医者さんで長年、中川小学校の歯科の校医だったのだそうです。

何十年もされていたのですから、中川に暮らしている、もう子どもさんのおられる方も小さい頃柏井先生の前であ~んと口を開けていたかも知れませんね。

春と秋の年2回、一緒に来られて、先生が中川小学校で検診をしている間、柏井さんはお宮さんや川のほとりなど、近辺を散策されていたそうです。

「とても思い出深い場所で、ご縁を感じます。」とおっしゃっていました。 

 

センターの前で記念撮影。

北区に住んでいながら、北山杉の事を今まで知らなかった、とても勉強になったと言って下さいました。

北山杉の歴史や京都の木の事が、住みよい京都をつくる婦人の会の皆さまの今後の活動の中で生かされればいいなぁと思います。 

 

研修の後は楽しいランチ。そして常照皇寺まで足を伸ばされるそうです。

その前に・・・草もち屋さんへも寄られることになりました。気をつけて行ってらっしゃいませ! 

 

天日干しの丸太たちも気持ちイイ~と言ってる声が聞こえてきそうな秋の午後。 

 

二組目のお客さまは敦賀からお越しの「里山の会」12名。

自然を楽しむ方たちが集まって、日帰りできる範囲で勉強したりお食事の席を囲んだり。

同じくDVDを見られた後は倉庫を見学されました。

 

野坂山というところにたくさんの紫陽花を植えて「あじさいロード」を計画されているとか。

ところが、鹿が食べてしまってなかなかうまく行かないとのこと。杉の苗などもそうですが、近頃の鹿は何でも食べるので同じような被害に頭を悩ませている方が多いようです。でも、あじさいロード。完成したら是非行ってみたいですね。

皆さんはタルキの端材に夢中です。「きゃ~♪貰ってもいいの?」ワイワイガヤガヤ。

ご自宅のガーデニングに使いたい、とかあじさいロードに立ててみては?とか色んな計画が浮かびます。中には杖にすると言って長めのタルキもお持ち帰りになりました。

 

台杉畑で記念撮影。こんなの見たことない、と終始驚きと感動、おしゃべりが弾みます。

現在「古都」を読んでいるというおじさま。「読んでから来たかったけど間に合わんかった。」とおっしゃいましたが、この風景をご覧になった後で続きを読まれたら、きっと手に取るように浮かんできて小説が倍、素敵に感じられるのではないでしょうか?

 

 

そして、少し時間があったので、築80年の倉庫群へ行ってみました。皆さん並んでパチリ。

何とかこの歴史ある建造物に手を入れて、見学に来られる方がもっとその重みを感じられるようにしたいものです。

今の状態は…大分…ボロッf(^^);

 

最後は機械による皮むきを見学しました。何度も行ったり来たりする間に綺麗に皮が剥けて、白い木肌があらわれる様子を飛び散るミストも気にせず、くいいるように見つめる皆さん。

 

お名残惜しいですけれど、お別れの時間です。

今回はインターネットでこちらを見つけて下さったとのこと。この出逢いに感謝。

たくさんお話しました。「木彫りのネックレスとか作ってみたら?」「台杉の苗を販売してみては?」

などなど、提案も頂戴しながら楽しい時間はあっという間でした。

 

爽やかな秋の日は、爽やかで明るく、そして温かい二組のお客さまとご一緒してもっと素敵な秋の日になりました。

ご来場、有難うございました。また別の季節にもぜひ、お会いしましょう!

 

 

 

 

海蒼く 空また蒼き宮津より

2012.9.14  北山杉体験・研修 

9月も2週目に入ったと言うのに、日中は強い日差しが照りつけます。それでも湿度が低いからでしょうか、木陰に入ると風が心地よく朝晩も過ごしやすくなりました。

子ども達には遠足や運動会、文化祭。そして婦人会や敬老会など催しが多く、食べ物も美味しく天高く馬肥ゆる秋。一年のうちで一番好きな季節です。

 

だんだんと空が高くなり、千切れては流れる雲が、美しく磨かれたバスのウインドウに映りこんでいます。

今週の半ば、北山杉の里総合センターは元気で若いお客さまを迎えました。ボディには「Tankai」・・・

 

丹後海陸交通・丹海バスでやって来られたのは京都府立宮津高等学校、通称「宮高」の建築科3年生27名。

日本三景の一つ、風光明媚な天橋立で知られる宮津市にある高校です。

 

建築科・・・?と思ったのもその筈、宮高は府立で唯一、建築科を有している高等学校です。

建築全般に関する知識と技術の習得を目指す。ものづくりをとおして生きる力を身につけ、基礎学力を充実させながら、社会や産業の変化に柔軟に対応できる専門教育を実現する。

を教育目標に掲げ、施設・設備・講師陣ともに充実した環境のもとで学び、巣立った卒業生は各分野で活躍しています。

 

教育課程は1年次は普通科とほぼ同じカリキュラムで基礎学力の強化を図り、2年次からは希望進路に応じて教科や科目の選択が可能になります。

選択科目の学習内容は、工業技術基礎・建築製図・情報技術基礎・建築実習・建築構造・建築構造設計・建築計画・建築施工・建築法規・建築総合・課題研究とさまざま。

先生は「浅く広くですよ。」と笑ってらっしゃいましたが、今回見学に来てくれたのは色いろな勉強をしてきた、スゴ腕3年生27名です。

 

道中の時間を利用して、バスの中で北山杉・北山丸太のDVDを見てくれていたので説明は少しだけ。丸太サンプルで人造絞りの仕組みなどをお話しました。

北山丸太を見るのは初めてでも、彼らはとても木に慣れ親しんでいます。

それは建築科の取り組みである、地域に密着した活動を通してたくさんの「ものづくり」をしてきたからです。

その一つが「ままごとハウス」。

実習で製作する作品で、2001年から継続して、宮津や丹後のたくさんの幼稚園や保育園に贈られています。

  

「ままごとハウス」。大きさは約1メートル×2メートルで、地元の間伐材などを使って製作しています。

中には瓦葺きの屋根のものもあったり、それぞれ趣向が凝らされているようです。可愛いですね。でも立派なハウス!

宮高は昨年、避難所でのプライバシーが守れるようにと木製の間仕切りを贈るなど、東日本大震災への支援活動も行ってきました。

この8月には福島県郡山市内の幼稚園にままごとハウス3セットを寄贈。現在も園庭での遊びが1日40分までと制限されている中で、みんなが入れる小さなお家のプレゼントに園児たちは大喜びだったそうです。

現地で組み立てている間に触れ合って、仲良しになって笑顔がいっぱい。宮高建築科の心は、地域だけじゃなく遠く福島まで届いています。

これからもままごとハウスは色いろな所に届けられそして、卒業して行く彼らにとっても思い出となることでしょう。

  

 

倉庫にてパチリ。 

 

みんないい笑顔。 

  

カメラを向けるとポーズ。素晴らしい結束力!

 

将来は考えているの?の質問に、進学する、インテリアをやりたい、まだわからないなど・・・でした。夢は広がります。

 

今回、たっての希望があって磨丸太4本を寄贈させていただきました。地元の施設で日除けの柱になるようです。

北山杉の里から宮津へお嫁に行く丸太たちを眺める女子生徒。

 

どうやって3mの丸太を宮津まで運ぶの? 任せて下さい、丹海バスは太っ腹! 

 

こんな風になってるのですね。バスの側面両側に3枚の扉があって 、そこから荷造りした丸太をそ~っと入れます。

 

あら、先客さんが。

実はこの後、京都府立聾学校へ行かれることになっていました。地元の赤松で製作した展示用のパネル、40枚を寄贈されます。 

 

バスの中はこんな感じになっていて、丸太が転がらないようにロープでしっかり結わえます。

  

荷造りが済んで、聾学校へと向かう途中、杉阪口の台杉山へ立ち寄りました。

青い空、白い雲、緑の杉、生徒さん達、バスの赤。 コントラストが綺麗!

 

午後1時頃だったでしょうか、気温は31℃。カラッとしていますがジリジリと太陽が照り付けます。 

 

少し登ってみましょうか。台杉って何ナニ? 

 

日陰が恋しい彼らもカメラに向かってポーズ!

 

樹齢200年、300年・・・不思議な仕組みの母なる台杉を先生も見つめておられます。 

  

台杉山をバックに、先生もにっこり♪ 

 

まだ固いススキの穂もみんなを見送っているようです。

 

27名の生徒さん、そして先生方ともお別れの時間がやってきました。

「ものづくり」こそがこれからの時代、必要なこと。地域に密着した活動や被災地への支援、それらを若者に伝えようとする教育の姿は本当に素晴らしいと思いました。

何より、彼らは明るく元気。丸太と交換にパワーを貰ったような気がします。

これからどんな道を歩んで行くのか判らないけれど、培った知識や技術、友達、経験、すべてがあなた方の宝物です。

それらはきっと、北山丸太のように時が経つほど輝きと味わいを増して行くはず。。どうぞ大切にして、残りの宮高生活を楽しんで下さいね。

海の見える街・宮津へ  北山杉の里から愛と友情をこめて。

 

 

 

 

そしてチャレンジ体験最終日

2012.9.10  北山杉体験・研修 

まだまだ日中は暑さが残っていますが、だんだんと日が短くなってきました。

大森や京北方面では稲穂が頭を垂れ、金色に輝いています。北山杉の里にもたくさんのアキアカネが天日干しのタルキに止まったり、楽しそうに飛び交っている姿が見られます。

先週は衣笠中学校の野球部男子生徒4名がチャレンジ体験でいろいろな作業を手伝いました。金曜日が5日間の体験の最終日。

ですが、この日は京都市域産材供給協会の供給部材確認があり、花背へ同行しました。みやこ杣木(そまぎ)生産事業体である製材所のリポートはおいおいお伝えすることにします。

 

製材所へ向かう際に立ち寄った広河原。夏の名物・松上げで有名なところです。

緑に囲まれのんびりとした風情の中、不思議な建物が見えてきました。 

 

可愛らしい表札には「KITAYAMA CRAFT」。京の七夕でも一緒に出展した、北山クラフトさんです。

あまり時間がなかったし突然の訪問でしたけど、少しだけ中を覗かせていただきました。

 

 

扉には大きな鍵穴のような古墳のような窓が開いていて、木の招き猫が置いてあったり、何だかおとぎの国にやってきたような感じです。

 

真ん中の太い柱を中心に、パラソルを開いたような屋根のロウハウス。ここには材料や作品が無造作に置かれています。

この奥には作業場があって、オーナーの好田さんが「暑い、暑い」と言いながら作業をしておられました。

 

北山クラフトは「使い手の見えない家具は作らない」というポリシーのもと、完全にひとつひとつをオリジナルで仕上げる家具工房です。

お客さまの要望を聞き、時には暮らしのスタイルを観察にお宅まで出向くこともあるそうです。そして、愛着のある古い家具なども修復しながら手を加えて新しいものに生まれ変わらせます。

 

家具の製作の他に、先日ご一緒した京の七夕のようなイベントでは椅子や木工品などを出展しますし、北山杉の里総合センターでも北山クラフトさんの作品を展示・販売しており、ご要望も承ります。

この日は閉まっていたのですが、近くにある交流の森では小学校や婦人会の木工体験も指導されています。 

 

天然木の良さや表現力たっぷりの家具は、「お客さんに使い込んでもらって、どんどん味を出していくものですね。」と好田さんは言います。

木の事を知り尽くした職人さんだからこそ出来ること。遊び心もあり、時にはシャープだったり、体に優しい丸みだったり。それを使う人はその家具を大好きになって、だから大切に使う。まさに、一生ものなんですね。

 

裏には小さなログTOILETハウス(*^。^*)

 

「もうちょっと見ていたいなぁ。」名残惜しさを覚えながら北山クラフトを後にしたのでした。 

 

明け方降った雨のつぶでしょうか。花背は野に咲く草花さえも生き生きと、たっぷり美味しい空気を吸っているかのように見えました。 

 

そんなこんなでバタバタと戻ると、北山丸太生産組合の駐車場脇には・・・あらあら中学生たちがチャレンジじゃなくて休憩中^^ 

 

伐り出した丸太運びをはじめ、人造絞りの箸状あて材拾いやタルキの皮むきなどを体験して、すっかり山に慣れた生徒さん達。

鹿の白骨やムカデも出たし、脚にとまった蜘蛛にも平気!たくましくなりましたね。 

 

最終日の残り1時間は蜘蛛の巣掃除です。 

 

普段はなかなか出来ないことですが、職場の掃除も大事な仕事。看板や表札、玄関まわりは会社や家の顔ですから、清潔にしておくということを、この体験で学んでくれたら嬉しく思います。

 

もうすぐバスの時間、急いで日誌を書きます。

それぞれ手に持ったり並べてあるのは、彼らが磨いたタルキ。記念に持って帰るそうです。 一体、何に使うのかな?

 

 5日間の感想を聞いてみました。

「丸太運びが一番しんどかったけど、面白かった。」

「親方優しかった。親方に会いたい。」

「昼休み、川に入って水遊びが楽しかった。」

「もう終わりが残念。もっとやりたい。また来たい。」

などなど。男の子だからか、外での活動がいいのか、毎日帰ったあとも学校でクラブ活動をこなしてきたのに全く元気な彼ら。

家族ともチャレンジ体験について、たくさん話が出来たようです。

学校ではそれぞれの事業所で体験したグループごとに模造紙にまとめて発表するのだとか。それも見てみたいですね。

 

最後に記念撮影をパチリ。

中学2年生の夏。北山杉の里で汗した記憶はいつまでも残ってくれるでしょうか。

私たちは彼らの無邪気な笑顔を忘れることが出来ません。そして、北山杉のように真っ直ぐにすくすくと成長してくれることを願ってやみません。

皆さん、お疲れさまでした!

  

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