ブログ 北山杉の里だより

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北山丸太の小さな町家 「バスの駅」南太秦

2014.5.5  北山丸太・みやこ杣木 使用事例 

気がつけば4月も終わりゴールデンウィーク真っ最中となりました。その4月29日、ここは京都市右京区南太秦。

推古天皇の時代に建立された太秦広隆寺を南に約800m行った場所に真新しい木製の建物が完成しました。

「これは何ですか?」と建築中にも通りかかる人から何度も尋ねられたこの建物。

 

 これはバス待ちスペースとして建てられた京都市交通局がすすめる「バスの駅」です。

「バスの駅」はバス停に隣接する民間の土地を借りて屋根やベンチ、バス接近表示を設置するというもので、バスを待つ人々のバス待ち環境を向上させ、ゆったり快適にバスを待つことができるようにといった思いから生まれたスペースです。

その第1号として今回京都市内のここ南太秦と清水道(東山区)の2カ所に誕生しました。 

 

オープニングセレモニーには生憎の雨天にもかかわらず、京都市長も来られて除幕式が盛大に行われました。

 

多くの方が座ることのできるスギのベンチやバスが接近していることを視覚と音声で教えてくれるモニターが設置されています。

 

そしてもっとも特徴的なのは、屋根を支える8本の北山丸太。
バスを待つ方がゆったりと落ち着いた気分になれそうな、やわらかな雰囲気をつくっています。

天井にも杉板が貼られていて、これは本格的な木造建築物です。

奥に細長い敷地形状に合わせ、京町家の形態をイメージした意匠で、この建屋の設計は、木材の構造計算や強度試験などを行っている京都大学 生存権研究所が担当されました。
もちろん、しっかりと構造計算がなされています。

そして数年後に柱の北山丸太に劣化が生じても、1本単位で交換可能な設計がなされていて、メンテナンス対応もしっかりとされています。
使われている木材は京都市域産「みやこ杣木」。地産地消や環境にも配慮しています。

 

撮影に行った日も、近くにお住まいの方でしょうか?年配のご夫婦が仲良くバス待ちをされていました。

 

 

京都の市街地では非常に珍しい木製のバス待合スペース。全国的にも珍しいのではないでしょうか。

北山丸太の持つやわらかく、やさしい雰囲気が、バス待ちされる方々の気分を和らげ、ゆったり快適に過ごしていただける環境づくりにお役にたてれば、とてもうれしく思います・・。 

「絞巻き」 季節を感じ、風と向き合う

2014.4.1  生産作業 工程 

ここ北山杉の里も北風から南風に変わり、

山間の杉林も茶褐色の梢が緑色に変化しつつあります。

国道沿いの冬枯れした風景は一変し、連翹(レンギョウ)の黄色い花が春を彩っています。

冬場、北風が吹いていた時は北山丸太を外に干す風景も見れたのですが、

この時期、南風の乾いた空気になると丸太の木肌が干割れする恐れがあるので室内に取り込みます。

春の訪れは、風を感じ、風と向き合う、ここ北山杉の里ではそんな敏感な季節でもあります。

そんな季節の変化に対応する作業は丸太の乾燥風景だけではありません。

先日、事務所周辺の杉林で人造絞り丸太を作るため「絞(しぼ)巻き作業」をされる生産者の方に出会いました。

春以降夏に向けて幹も成長するため、春を向かえる手前からこの絞巻き作業が行われます。

北山杉の幹が真っ直ぐ伸びているところを10尺(約3m)の柱分の寸法を測り、

よい人造絞り丸太を造る見極めがこの段階から始まるのです。

私にはどれも真っ直ぐ伸びた幹にしか見えないのですが、

熟練した目は些細な曲りも見逃しません。

 まず梯子を掛けて登り、絞巻きをする北山杉の荒皮を剥ぐ。

そして模様となる箸状の材料と針金を準備します。

針金は1本巻ける分を予めパイプに巻き取っておきます。

どんな熟練した職人さんでも一日6~7本しか巻けない絞巻き

 どれだけ熟練した目で選別しても、よい人造絞り丸太になる確率が悪くなっているとも嘆いても折られました。

台風に雪害と心配ごとが増える中、この絞巻きの針金が外されるのは2~3年後。

あとは自然と向き合い、自然に任せる。

ここ北山杉の里では丸太を出荷する時、「嫁に出す」と例えられます。

厳しい目がその日を迎え、温和な目になる日までまだまだ職人さんの作業は続きます。

  

ホームページをリニューアルしました!

2014.3.17  お知らせ 

以前に告知しておりました、当北山丸太生産協同組合のホームページをリニューアル致しました。

四季折々ごとに変化するトップページ

風景と共に地域の営みも感じ取れる様に致しました。

北山杉・北山丸太の事、川端康成の「古都」の撮影場所を始めとする地域の見どころ紹介、 

北山丸太の生産工程に動画も用い、北山杉の魅力を十二分に味わえると思います。

また、京都北山杉の里総合センターでの研修・体験学習のご案内もご覧いただけます。 

日本の建築を支え続けてきた北山杉・北山丸太の持つぬくもり、あたたかみを今一度確認して頂ける事を願っております。

 http://kyotokitayamamaruta.com/

ホームページリニューアル近日アップ!

2014.3.13  お知らせ 

間もなく当組合ホームページを“大幅リニューアル”致します。
昨年夏から準備、構想を重ねてきたホームページ

北山杉の事、北山丸太の事などなど

見応え、読み応え十分なものになると思います。

地域の魅力もふんだんに盛り込んだホームページ

来週初め頃にはアップできる予定ですので、

皆さんチェックしてみて下さい!

http://kyotokitayamamaruta.com/index.html

桃の節句

2014.2.27  北山杉加工品 

春まだ遠き北山杉の里です。

日陰の山肌には雪が残り、風に揺られて杉林の梢が靡いています。

そんな山間の里にも小さな春が…

 

 ♪灯りをつけましょ雪洞(ぼんぼり)に…

とはいきませんが、床の間に北山杉で作った雛人形を飾りました。

雪洞、桃の花の代わりに北山杉で作った梅の花の照明を添えて桃の節句を迎えます。

 

衣笠小学校『第10回 お仕事見本市』に出展しました!

2014.1.27  イベント 

寒さが少し緩み、冬としては温かな一日となった1月25日の土曜日、衣笠小学校PTAさん主催の『お仕事見本市』に出展してきました。

 

 

朝、校庭の片隅で見つけた『三角木馬』。

最初は何なのか良く分からず、「竹馬のようにして乗るんです」と言われて「ほぉ~」、「これ中川小学校で使われていたものを頂いたのが始まりなんです」と言われて二度びっくり!北山杉の里との浅からぬ縁を感じました。

開会式の様子です。

和菓子職人、シュークリーム屋、お茶の先生、お花屋さん、自動車整備士、新聞記者、保健の先生、楽器演奏家、盲導犬訓練士、芸妓さん、女子プロ野球選手、その他様々な職業の方々が出展されていました。

この行事は「様々な職業の方々をお迎えし、児童の皆さんに仕事の体験をしてもらい、体験を通じて、将来の夢、仕事をすることの大切さを考えましょう!」という主旨のイベントで、私達は初めての出展でしたが、今回で第10回となるそうです。

PTAの方々が最も重視されている行事ということですが、小学生たちにこのような機会を提供するというのは素晴らしいことだと思います。「私たちの時代にもあったらよかったな~」とホントに思いました。

当日は日差が温かく、屋外の作業も全く問題有りませんでした。

木のお話をさせていただいた後、北山杉を使った『スギたま磨き』の始まりです!

お隣が気になる様子。他人のやり方を見るのも勉強の一つ!

形よく、すべすべになってるかな?チェックチェック!

良い感じですよ!!

とっても集中してますね!

皆それぞれのスタイルでやってますね。

何でもそうですが、『スギたま磨き』って各自の個性が良くわかり、面白いです!

後ろにそびえるのは大きなクスノキ。ガッシリした、貫禄のある木です。

この子たちが大人になって、その子供たちがここに通うようになっても、この木はきっと同じように、いや更に成長した姿でいることでしょう。

木は長い年月をかけて大木になりますが、人間が一人前になるにも長い長い道のりが必要なんだと、“おじさん”の私はつくづく思います。

『スギたま』も良いものを作ろうと思えば何日もかかりますし、やはり時間をかけたものの方が美しい。

磨きこんだ『スギたま』のように、いや、クスノキの大木のように風雪と年月に磨かれた大人になって欲しいと心から願います。

そして木のあたたかさ、肌触り、スギのいい香りを大人になっても思い出してもらえたら・・・とてもうれしいです!

 

今回、このイベントに参加させて頂き、私自身とても勉強になったというか、様々な感慨のある一日でした。

衣笠小学校PTAの方々、先生方、そして出展者の皆さん、本当にお世話になり、ありがとうございました!

衣笠小学校がますます発展され、お子さんたちが元気に伸びやかに成長していかれますように!!!

 

雪景色

2014.1.23  日記 

2014年が明けて今年最初のブログです。

大寒の頃にふさわしい風景が、ここ北山杉の里に連日訪れています。

北山杉の山々は真っ白に装い

吐く息白く身も引き締まる思いですが、

凛とした木立が朝日に映えるこの光景に寒さも忘れてシャッターを切っています。

朝の陽射しが照らし出す部分と陽射しを待つ部分のコントラストが心を惹きつけます。

風に揺られて木立から舞い散る粉雪

その行方を追いかけては地上に落ちる前に消えてしまう

そんな情景に心を奪われます。

ただ北山杉の里への道は凍結注意!

朝の冷え込みで路面は凍結、R162の夫婦橋や毘沙門橋で事故が多発

「注意一秒、怪我一生」…緊張感を持った運転になります。

そして北山丸太生産者の方々にとっては雪は天敵。

林道への道も閉ざされて、伐採や搬出作業も不可能となってしまいます。
また湿った雪が多く積もった場合には北山杉の雪害も心配になります。 

寒さも雪もこれからが本番。

雪景色に心を惹かれつつも北山杉の雪害と事故がない事を祈る日々が続きます。

年末年始のおしらせ

2013.12.27  お知らせ 

年の瀬もおしつまり ご多忙の折柄 皆様には益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

本年中は格別のお引き立てを賜り まことに有り難く厚く御礼申し上げます。

さて標記の件、下記の様にさせていただきます。

■年末年始休暇■

12月28日(土)~1月5日(日)

明けては1月6日(月)より平常通り営業いたします。

皆様には何かとご不便をおかけするかと思いますが

どうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様 どうかよき年を迎えられますようお祈り申し上げます。

 

 京都北山丸太生産協同組合 役職員一同

 

 

木育授業

2013.12.27  北山杉体験・研修 

12月26日、京都市立衣笠中学校で、「木育授業」をさせていただきました。

今回のメニューは、『日本の森林のお話』、『北山丸太DVDを見る』、『北山杉でマイお箸を作る』といった内容です。

すでに冬休みに入っているにもかかわらず、多数の生徒さんと先生方が参加して下さいました。

校長先生のお話の後、

 最初のメニュー、『日本の森林』についてのお話をしました。

いろいろと勉強して、興味を持ってもらえるように準備してまいったのですが、どこまで理解してもらえたかな?

毎日授業の準備をして教壇に立つ先生って凄い!と心底思いました。

続いて『北山丸太についてのDVD』を見ていただきましたが、

みんな片時も目を離さずに見入ってくれていたのが、とても印象的でした。

それに引き続いて北山丸太についての解説をさせてもらいましたが、

生徒さん、先生方とも、とても熱心に聞いて下さいました。

 

次に作業ができる教室へ移動し、北山杉のお箸づくり体験です。

スタッフが作り方を説明し、

『北山杉のマイお箸』作りのスタートです!

かんなの使い方も、“縦引き”、“横引き”、“斜め引き?”と人それぞれ。

「バランス良く削れてるかな?」チェックチェック!

先生方も言葉少なに黙々と頑張ってます!

スタッフも巡回して指導します。

あれ?教頭先生、スーツに粉がついてますよ~~~ とても集中して作業されてました!

集中してます!

和気あいあいと作業は進み、

それぞれの『北山杉マイお箸』の完成です!やったぜ!

 

こうして、和気あいあいとした雰囲気の中で、今回の「木育授業」を無事終了することができました。

冬休みだというのに多数の生徒さん、先生方に参加、ご協力頂き、本当に有難うございました!

 

今回の木育はこれで終了ですが、今後もこのような活動を続けていきたいと思っています。

日本の森林や北山杉・北山丸太の素晴らしさを少しでも知って頂くために・・・。

 

 

第39回 北山丸太展示大会を終えて

2013.12.19  イベント 

今日も朝から北山杉の里は雨で霞んで焔(ほむら)が立つ様に稜線に雲が立ち昇って行きます。

17日の熱気を冷やすかの様に静かに時間が流れています。

今年を締めくくる「第39回北山丸太展示大会」の市売りを先日終え、

気付けば今年も二週間…と、改めて実感する瞬間です。

今年は台風18号の影響で北山丸太生産者の使用する林道も大変な被害に遭い、

出品本数にも影響があるのではないかと懸念された今年の北山丸太展示大会。

総本数2628本、その中で14日の審査会で各賞が決定し午前中に表彰式

そして午後1時より売立てが行われました。

いつもは気さくな生産者の方々もこの日だけは緊張した面持ち

自分たちの丹精込めては育んだ北山丸太。

その集大成がこの日報われるそんな瞬間でもあります。

ではその様子を少し時間を戻して記載致します。

まずは14日の審査会で受賞した北山丸太の紹介です。

『京都府知事賞』 北山人造絞

『京都市長賞』 北山人造絞

『近畿中国森林管理局長賞』 北山磨丸太

『全国銘木連合会会長賞』 北山天然出絞面皮柱

『京都市森林組合組合長賞』 北山磨丸太

『京都北山丸太生産(協)理事長賞』 北山磨丸太

その表彰式が11時より組合の大会議室で執り行われ

北山丸太生産協同組合理事長の挨拶、

及び京都府、京都市の来賓の方々祝辞の後

表彰式が執り行われました。

「京都市長賞」には京都市内産の桧で作った賞状が手渡され

 なんともイキな計らいです。

一息ついて午後1時より今年最後の売立て

 生産者の方々にとっては極端に言えば正月を越せるかどうか…

そんな面持ちでいらしたかも知れません。

振り子さんの掛け声のもと、椪番の1番からスタート。

買い手の業者さんも丹念に下見し、気に入った丸太が買えるかどうかも試されます。

そんな厳しい目もまた生産者の方にとっては次回への励みとなります。

緊張した中、そんな場を和らげるのも振り子さんの役割。

笑いも交えて市売りは進行して行きます。

昨年に比べ35%増の売れ行きと、好調のうちに今年の「第39回北山丸太展示大会」も無事終了。

活気と熱気に包まれて安堵の表情も伺えます。

生産者の方々と買い手の方々本当にお疲れ様でした。

年明け1月の市売りは17日

皆さまにとって良い年になりますように…と、願いつつの閉会の挨拶となりました。

  

 

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