ブログ 北山杉の里だより

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北山丸太いろいろ(3)

2012.1.16  北山丸太について 

最近は1月7日までを松の内とすることも多いようですが、やはり小正月の15日が一区切りのような気持がします。今日からお便りの挨拶も寒中お見舞いにしなくてはいけませんね。 

これまでに代表的な北山丸太の種類、加工例をご紹介しました。今日は京都北山杉の里総合センター内にある、小会議室の中の北山杉を徹底チェックしようと思います。

 

純和風と思いきや…ありゃりゃ畳ではありません。この部屋は北山杉・北山丸太の装飾や建築美がひと目でわかるだけでなく、外国からの研修なども考慮に入れて立礼式のお茶会が出来る内装にしてあります。

 

もちろん、面皮柱が使われています。ここが出入り口の扉。

 

戸を開けてみると…鴨居のところはこんな風になっていますよ。釘は使ってあるのかな?

 

広くあかりが取れる窓には障子が。両側は面皮柱です。 

 

天井には和紙がはってあります。この和紙は北山杉の荒皮を水圧で剥いた時に多量に出る細かい杉皮を混ぜて、あの手漉き和紙で有名な黒谷で漉いてもらったものです。

 

北山タルキを使用した照明意匠。写真の撮り方で何だか檻の中から見上げてるみたいに見えますが…

 

明るく柔らかいタルキの雰囲気が蛍光灯の灯りをやさしく、自然の光のように変えてくれます。

 

床の間は先ほど言いましたように立礼式のお部屋ですのでこういう感じで少し高い位置に作られています。

通常床の間は書院やお仏壇との色々な組み合わせがありますが、ここはシンプルに広さ重視型。

 

落し掛け(おとしがけ)が壁面の端から端まで通っています。そしてチョンナでハツってありますね。

落し掛けとは恐らく、床の間の掛け軸の付け根が外から見えないように考えられた建築では?奥行きによっては二重になっている場合もあります。

 

落し掛けが隠しているもう一つのものは…この床の間の目玉、取り替え式床柱です。

うまいことなっていますね!床柱も着替える時代ですよ、ナンチッデ^人造絞、磨丸太、赤松などの替え用丸太があります。

 

地袋の表板にも北山杉の杉皮入り和紙がはってあります。杉皮の繊維と独特のシブい色が丸太や床材の白色の中でピリリとポイントになっていますね。

 

さて…家具や小物は次回まとめてのつもりなんですが。ひとつだけ紹介しちゃいます。

これは2011年グッドデザイン賞を受賞したテーブルですが天板に注目です。

 

天板は天然出絞の板を合わせたものです。この杢、不思議ですね~!磨丸太や人造絞とは全然違います。

まさに自然の生み出す美、そして日々使うことで艶や味わいがより深くなって行くのでしょうね。

 

幾重にも描かれた年輪。杉たちの年齢はそこで終わっても建築材や家具という新しい命を授けられ、その年輪の数以上、それ以上の年月を人びとの傍で生き続けて欲しい。

次回はそんな優しい家具や愛らしいおもちゃをお届けしようと思います。 

 

 

 

北山丸太いろいろ(2)

2012.1.13  北山丸太について 

北山丸太いろいろ(1)では北山丸太の主な種類をご紹介しました。今回は加工商品の代表的な例です。

 

北山面皮柱(きたやまめんかわばしら)

磨丸太を手斧(ちょうな)などで製材し、丸太の木肌を残しながら木目の美しさを引き出したものです。

古くから数寄屋づくりのお茶室や京町家の柱などに使用されているもので、この呼び名は加工と言うよりは一つの種類のように用いられています。

丸いから丸太。北山丸太は一般的に丸いまま使用しますが、例えば壁面で障子、襖など建具と共に使用する場合は丸いままではいけません。僅かな元末の差だとしても隙間が出来てしまうからです。

そこで考えられたのがはつって平らな面を作るという方法。そして同時に美しい木目と残された丸太の面も楽しめる一粒で二度美味しい結果が得られたのです。

 

皮(木肌)を5~6分残して丸太の四面を削ります。皮の部分には丸太表面の風合いが残り、削った部分には美しい木目が現れます。

 

こちらは製材したもの。皮の部分は磨丸太ですが、天然絞りならではの柔らかい絞り模様も楽しめます。

 

勿論、昔は製材機なんてありません。手斧でハツっていました。以前、このブログでも現在もされている「チョンナはつり」をご紹介しましたね。その独特の表情は熟練の技でしか表せられないものでしょう。

 

上から見たら良くわかります。続いてはこの面皮柱を加工した新しい製品です。

 

洛北(らくほく)

北山丸太の新しい用途として腰板・壁板用に開発された製品です。木肌と木目の両方の美しさを持ち、公共施設から店舗、住宅など幅広く用いられています。

元末の差を考えるとそんなに長尺は期待できません。ですので腰板には最適ですし、壁板の場合は繋ぎます。

 

 壁面の加工例は京都北山杉の里総合センターの交流活動室でも見ることが出来ます。 

 

このように面皮柱の両サイドをおよそ2.5cm切り取ります。丸みを帯びた皮の部分が生きています。加工すると最終的には2cmの厚みになります。

 

両サイドを巾を決めて落とし、ジョイント用薄板をはめ込むスリットを加工します。このジョイント用薄板のことを専門用語で雇い実(やといざね)と呼ぶそうです。この雇い実をはめ込んでビスで壁に止めながら繋いで行きます。

 

あ、両サイドだけでなく、後ろ(壁面になる方)にもスリットが入っています。

 

これは反り(そり)防止のため。丸太に背割りを入れるのと同じ考え方です。どんなに乾燥してもやはり木は生きています。大切な壁面に使用するのですから万全の対策です。

 

 

面皮柱を彷彿させる姿。美しい木目と磨丸太の柔らかい風合いと光沢がとてもいい感じ。

こんな壁面のあるお家に住んでみたいなぁ。。。

 

さて、次回は杉の里総合センター内の様ざまな個所ではどんな風に北山丸太が使われているのか調査(?)してみたいと思います。

TV放映のお知らせ

2012.1.12  お知らせ 

TV放映のお知らせです。

先日、毎日放送が北山地域に取材に来られ北山杉を題材に撮影が行われました。

下記のように放送されますので、お時間があれば是非、ご覧下さい。

 

放送日時:平成24年1月22日(日) 午前6時15分~

「美の京都遺産」

MBS毎日放送

 

Snow-White and Blue

2012.1.12  日記 

天気予報でも「全国的に今冬一の冷え込みになるでしょう」と言われた1月12日。

本当に寒い朝になりました。京都市内は積雪はほとんどないものの気温が低く、北山の里へ向かうにつれてあたりはsnow-whiteになって行きます。

二十四節気で言うと1月5日は小寒、1月20日が大寒。

ちょうど真ん中にあたる今日、昨年末から数えると3度目の雪が積もりました。

国道から生産組合へ入る道も、まだ陽が射さないので固く凍結していてガリゴリガリゴリ!

でも午前10時前にはすっかり青空。なんという美しさでしょう。

 

まだ気温が低いので北山杉に積もった雪は溶けず、青空とのコントラストが何とも言えず綺麗です。

 

こうしちゃいられない、生産組合を飛び出して杉坂・真弓へGO=3

 

 

橋の上は見事なアイス・バーン!車を降りて歩いてみるとツルツルに凍っています。

 

 

こんなに太陽が出ていても気温は-2℃と-1℃を行ったり来たり。寒っ…!

 

橋の欄干も雪化粧。雪の女王が天からふぅ~っと息を吹きかけたみたいに、北山の里全体がsnow-whiteの世界になってしまいました。

 

つららです。小さな頃はもっともっと大きなつららが軒下に出来て、われ先にと大きなつららを取っては手を真っ赤にしながらチャンバラごっこをしたものです。懐かしい…

 

…実は、こんな小さなつららでした。(^o^)

 

大森方面へも行ってみました。

皆さん大きなシャベルを持って雪かきをされています。やはり大森は平野も多く中川と比べると積雪量もかなり多いです。

 

大森のキャンプ場へも行ってみました。すっぽり雪に包まれた入口にはお馬さんが。

「寒いよぉ…」と言ってるみたいに見えますが…

 

女の子の「オペルちゃん」。道産子で冬はめっきり強いんだそうです。

近づくと鼻をふんふん近づけながら「何かちょうだいな。」一日2回の食事、朝ご飯は済んだところなのにもう餌入れはカラッポ。

とても気の優しいオペルちゃん、シーズン中は背中に鞍をつけてお客様を乗せますが楽しみはこの一日2回のご飯。

「またね。」と手を振るとヒヒィ~ンと嘶いてくれました。

 

帰り道。さらに陽が射して眩しい雪の白。今日の雪は少し重たそうに見えます。 

 

この「重い雪」が曲者です。

さらさらの粉雪のような軽い雪ならば良いのですが、水分の多い重い雪はどっしりと圧し掛かり北山杉に大きな負担をかけます。そして木を倒してしまうほどの威力を持っているのです。

苗木や野菜などは、鹿や猪などの野生動物に対して網や柵を張るなどの対策が出来ますが、山はそういう訳にはいきません。

北山杉たちはこのような自然の脅威に晒されながらひたすら春を待ちます。

目に映る四季のうつろいは美しい一方で、厳しい現実と向き合っているものがあると言うことを忘れてはなりません。

まもなく大寒。暖房を入れたり、たくさん着こんだり出来ない北山杉のためにせめて「雪害がありませんように。」と祈りたいと思います。 

北山丸太いろいろ(1)

2012.1.10  北山丸太について 

十人十色、人にそれぞれ特徴があるように北山丸太も一本一本違います。

つるっと綺麗なお肌だったりエクボがあったり、眉間にしわがよってたり…と言うのは冗談ですが、北山丸太は磨丸太・天然出絞・天然絞・人造絞など大きなカテゴリーに分類することが出来ます。

トップページにもラインナップされていますが、改めて北山丸太の種類や用途を見てみましょう。ズラ~リ!

 

それでは、一つずつご紹介いたします。

 

 北山磨丸太 

北山丸太の基本製品です。材質が緻密で節がなく木肌はとてもなめらかで光沢があり、また通直で真円に近く元末の差が少ないのが特徴です。 

和洋を問わず住宅や店舗、一般建築の飾り柱、桁、玄関まわり等多用途に使用されています。構造材としても使用可能です。

またお茶室などの数寄屋建築には欠かせないものです。

 

左側の丸太は天然絞り丸太と言って、天然のやわらかい波状の絞りが見えます。この天然絞り丸太は自然に丸太表面に波状にできるもので、バランスよく絞り模様の入ったものは大変珍しく、主に床柱に使用されます。

 

北山人造絞丸太

木肌に波状に出る天然絞りを人工的につけた商品です。伐採の2~3年前に箸状の材料を幹に巻き付けて絞り模様をつけたもので、床柱として一般的に使用されています。 

 

箸状材料のいろいろ。巻き付け方にも技術が必要です。 

 

 

  

北山天然出絞丸太 

木肌に自然にコブ状・波状の凹凸(絞り)ができたもので、品種や地質、日当たりによって様々な表情がみられます。バランスの良い絞り模様の天然出絞は大変希少で、価値が高いとされ、主に床柱として使用されています。

 

 

北山ちりめん絞丸太 

天然絞丸太の一種です。出絞はコブ状・波状に突出しているのに対し、この品種は溝のような絞りが特徴で、非常に希少な品種です。 主に床柱に使用されます。

 

 

北山タルキ

北山丸太の垂木(タルキ)用材。無地が特徴で太さ約3~6センチ程、元末の差があまりなく、茶室や数寄屋建築に利用されますが、最近では手すりやルーバーなどの装飾用としても使用されています。

 

上の写真では太さが判りにくいので、磨丸太と並べてみました。

いかがでしょう?北山丸太と一言でくくっても、このように色々な種類がありそれぞれ独特の方法で鍛え上げられています。(笑)

一般に化粧材として使われる北山丸太。それは使われるお部屋にマッチするもの、そしてそこに住む人の好みで選ばれます。

筋肉隆々が好きな方は天然出絞、ツルっと毛のないお肌がお好みの方は磨丸太、というように(アレ?)

 

さて次回はさらに木目の美しさを際立たせた加工の例や新しい家具をご紹介しましょう。お楽しみに! 

 

 

新年のご挨拶

2012.1.5  お知らせ 

ご挨拶

 

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、まことに有難うございました。

本年も北山杉・北山丸太の発展に向けて、スタッフ一同心をひとつにして活動を進めて参ります。どうぞ宜しくお願い致します。

皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げまして新年のご挨拶とさせていただきます。

 

平成24年1月

京都北山丸太生産協同組合スタッフ一同

  

 

…と言うワケで2012年1月5日、組合の仕事初めは雪でスタート!

昨日の夕方から吹雪のように強い風と雪が舞い、夜半には凍てついているのか、道路はキラキラと光っていました。そして年末に続きこの冬二度目の雪化粧。寒っ…!!

 

午前9時、組合裏の紅葉の木も綿菓子みたいになっています。

 

仕事初め、そして新年の挨拶で駐車スペースにも車がたくさん。

 

事務所内では通常業務が始まっています。「今日は外に出たくないなぁ…」

でも倉庫では丸太の移動作業、重い丸太を運んでいると汗が出てくるくらいですが、だんだん足の先が冷たくなってきます。

事務所でいただく温かいお茶の美味しいこと!

 

「今日の雪景色は真っ白なキャンバスのよう。私たちも初心に戻って、新たに絵を描くように北山の里のこれからを一から考えていきましょう」

組合ではこんな年頭の言葉に一人ひとりが大きく頷いていました。

一年の初めに新しい気持ちで、可能性を求めて。

健康で頑張って生きていけますように。

みんなが協力していれば辛さや苦しみは半分に、喜びや楽しみは倍に。

今年は、北山の里の真っ白な新しいキャンバスにどんな絵が描かれて行くのか…とてもワクワクします。

皆さん、本年もどうぞよろしくお願いいたします。(*^-^*)

行く杉・来る杉。

2011.12.29  北山杉加工品 

今年も残すところ4日。挨拶まわりやお正月用の買い物などでしょうか、京都市内の交通量も多く慌ただしい年の瀬を迎えています。

生産組合は今日、28日が仕事納めでした。先日の雪もすっかり溶けて大掃除日和。

最後の業務に追われるスタッフ、倉庫の中や周りに積もり積もった落葉を掃き清めるスタッフ、消えかけた蛍光灯を交換するスタッフ…

全てが終わるとすっかり外は暗くなっていました。

皆さんお疲れ様…さまざまな仕事に携わっている組合スタッフが今日はともに大掃除をして一年を締めくくりました。

それぞれの思いを綴りたくて、帰ろうとしているスタッフ達を引きとめて一言メッセージを書いてもらいました。

 

「今年一年、ご来場・ご利用いただき有難うございました。来年もお越しをお待ち致しております。」(Y.M)

 

「産まれ育った土地ですが、北山杉について本トに知らなくって…(汗)色んな事を教わりました。」(マル)

 

「来年も”北山杉”の販促に全力投球です!!」(torasan)

 

「今まで自分の軽自動車しか乗らなかったのですが、PR活動の取材で組合の車、マフラーがバリバリ言う普通車にも乗れるようになったのが私の収穫です」(カマボコ)

 

「2012年も北山丸太が多く使用されます事を願います。」(ポチ)

 

「女性は7の倍数に気をつけるように聞いていますが、まさに今年は7の倍数のせいか、きつい年でした…来年は抜けられますので楽しみです。」(MR)

 

「二十歳の頃、学校の課題で中川周辺を撮影したことがありました。数十年後の今年、組合のスタッフになりました。写真に写っていた人たちのご家族、親戚、友人たちと仕事をすることになるとは。ご縁でしょうか?来年も良い縁に恵まれますように。」(【ほ】)

 

「一年が終わり、今年も年輪が刻まれる。太いのやら、細かいのやら、そして大きく成長する。来年は大きく成長する年でありますように。」(KITAYAMA NO KUMA)

 

「年初めの雪害、東北の大地震など心痛む出来事が多かった年ですが、なでしこJAPANの活躍など明るいニュースもありました。来年は北山杉の里にもなでしこの花が咲き乱れるような元気な年になるといいですね」(マサ)

 

そして私は…8月からスタッフブログを始めて、たくさんの北山杉・北山丸太、たくさんの仕事、たくさんの人たち、そしてたくさんの風景と出会うことが出来ました。あっ、お芋堀りもたくさんしました。それらは私の宝物。来年も、ささやかではありますがHOTなニュースやイベント情報などなどブログを充実させたいと思います。

 

行く年来る年ならぬ、行く杉来る杉ですよ~^^ 干支のバトンタッチです!

兎「辰さん、来年はどうぞよろしくお願いします。(ぺこり)」

辰「おう!ご苦労さん、まかしとき!」

 

《年末年始のお知らせとご挨拶》 

京都北山丸太生産協同組合は2011年12月29日~2012年1月4日まで業務をお休みさせて頂きます。

本年中は大変お世話になりまして、有難うございました。また、研修、見学等でも組合施設をご利用下さいまして重ねて御礼申し上げます。

私たちスタッフは北山杉・北山丸太の明るい未来を願って、2012年も一層の努力を続けてまいります。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

今年最初の雪の華(2)

2011.12.27  日記 

ついこの前まで紅葉で錦に色づいていた中川も、今日は一面の雪化粧。

自然の不思議と驚異、四季のある喜びと不安に似た気持ちが入り混じって、しばし言葉を失くし見つめてしまいます。 

 

少し陽が射すとたちまち溶けていく軽い雪。宗蓮寺へ行く坂道も、日中は行きかう車があるので凍りつくことはありません。

 

山茶花もすっぽり綿帽子。

 

中川の町並みを見下ろせば、屋根を生クリームで綺麗にデコレーションしたお菓子の家みたい。(何故か食べ物と結びつきます^^) 

 

四季折々、その姿を変えて見る者を魅了する宗蓮寺。いつにも増してひっそりとした佇まい、今日はどんな情景を見せてくれるのでしょうか。

 

今月初めまで真っ赤な葉をつけていた紅葉はまるで樹氷のよう。遠くから見ると満開の白い花が咲いているのかと錯覚します。

 

自然の織り成すアート?あみだくじ?石と石の隙間にだけ、雪が残ってこんな面白い石畳に。踏まないように歩かなくちゃ。

 

本堂の奥から見せていただくお庭は、本当にいくつものスクリーンを持っているかのようです。

ご住職も今日は毛糸の帽子で、「寒い、寒い」。

 

観音さまは雪の帽子に雪のショール、雪のひざかけとチョッピリ寒そうです。

 

絵画のような北山杉の風景。まるで色をなくしてしまうような雪のトッピング。

和でありながらどこかファンタジーの世界、妖精が飛び出してきそうな気配がします。

 

鳥が食べた「赤い実」は千両、それとも南天?

宿命を背負っているようなその姿は、冬の庭園に欠かせない脇役さんです。

 

やはり主役は歴史ある台杉でしょうか。少し前の紅葉と見比べてみて下さい。

 

これぞ咲き誇る冬の華。どんな舞台美術でも作り上げることは出来ない、自然の美でしょう。 

 

寒そうな雪空をまっすぐに見上げる北山杉たち。

 

時おり風が吹くとパサパサと言う音を立てて、枝から雪がこぼれ落ちていきます。

細く、長く、緻密に。

そんな使命をもって生きる北山丸太を今日、雪の中で見つめていると、ただ美しいだけではなく「健気」という言葉が浮かんできました。

白い雪の華に包まれた北山杉の里。もうすぐ2011年が終わろうとしています。

 

 

 

 

 

今年最初の雪の華(1)

2011.12.27  日記 

天気予報どおり冷え込み、厳しい寒さに「明日は雪やなぁ」と呟きながら床につかれたのではないでしょうか。

夜が明けて12月26日の朝。目覚めると北山杉の里はすっぽりと白いベールに包まれていました。

 

業務の始まった生産組合も真っ白な雪。轍を作りながら自動車が入ってきます。

 

水分を含んだ綿のような雪が山々を覆っています。今年最初の雪の華。

 

「しんしん」。響きのない音が聴こえてきます。写真に撮るとまるで点描画のようです。

 

皮を剥いた丸太も天日干しのはずが雪化粧。

 

一日遅れのホワイトクリスマス♪

たっぷりと粉砂糖をかけたロールケーキが並べてあるみたい。

  

写真家さん達が冬の台杉と雪景色をカメラにおさめていました。

 

杉坂・真弓方面の交差点にある表示板は0℃を示しています。午前10時。

 

杉坂も真っ白。

 

道風神社の前は足跡ひとつありません。欄干の朱色と雪の白色が鮮やかなコントラストを描いています。

 

小野道風さん、雪が積もりましたね。こんな寒い日は筆を持つ手も悴みそうです。

 

あらあら中川に入ると可愛らしい雪だるまが並んでいます。こんな風景も京都市内では滅多に見られません。

 

青いバケツに赤い南天の実。まぁるいお目めが愛らしい雪だるま。近づいてみると里芋です。

炭や練炭で暖をとっていた時代はそれを使って顔を描いたりしました。その炭も今ではバーベキューとか「炭火焼肉」のお店の方がよく知られていますね。

「おばあちゃん、雪だるまの目はどうやったらええの?」

「そやなぁ。ほな、こいもさん付けとき」

小さな手のひらにころんと置かれた里芋ふたつ。

雪の多い冬は山職人にとって厳しい季節です。でも、子ども達はどんなに寒くても雪が大好き。

もしかしておじいちゃんやおばあちゃんとお孫さんはこんなやりとりをしてたのではないかしら?

いよいよ冬本番、雪害も心配です。でも、微笑ましい光景を想像してみると心が和んだひとときでした。

 

 

 

世界で一つだけのクリスマスツリー

2011.12.22  日記 

12月22日。京都市内の小学校は終業式を迎えました。子ども達にとっては嬉しい冬休みが始まります。

中川小学校でも終業式が行われ、いつもより早く子ども達は下校しました。ひっそりと静まった校庭。職員室の灯りだけがともっています。

 

明日23日は天皇誕生日です。冷たい風にはためく国旗が子ども達のいない中川小学校のお留守番。

 

職員室ではバタバタとした気配が…成績つけも終わって少しばかりホッとした先生方は、今夜忘年会だそうですよ。雪になるかも知れません、呑みすぎないで下さいね。

 

冬休みに入ってのお楽しみはクリスマス!今年は節電意識も高まって、街のイルミネーションも心なしか静かなような気がします。

そんな中、電気も使わない素敵なツリーを見つけました。

 

小学校の給食室の横にこ~んな立派なツリーが…!!クリスマスを象徴する赤と緑のイメージに、色とりどりな飾り付けがほどこしてあります。

 

近づいてよぉく見ると、これは杉。北山杉。

校長先生が段ボールで鉢の部分を設えておられる時にN子ちゃんの「先生、杉でやろうよ!」という素晴らしい意見にみんなが賛成。

 

幸い枝打ちした後の青々とした杉の枝はたっぷりあります。世界に一つだけの手作りのツリーの飾り付けが始まりました。

 

色々なクリスマスの模様をプリントアウトして塗り絵をしたり、字を書いたり。それはそれは賑やかで楽しい時間だったのではないでしょうか?

 

色を塗った後はラミネートパウチをするので、雨に濡れても大丈夫。カラフルな毛糸でぶら下げます。

 

 

全校生徒合わせて10人。同年代の子ども達大勢と一緒に過ごす集団生活は体験出来ませんが、一人ひとりが先生と目と目を合わせて学ぶ中川小学校の子ども達はとても聡明で可愛らしいです。

こうして小さな楽しみや喜びを体験出来るように提案する先生方は素晴らしい。少人数だからこそ出来る、挑戦出来る。他ではできない事を経験させてくれます。

何より、「杉でやろうよ」と言ってくれた小さな少女の中に中川で暮らし、学んでいる誇りを感じました。

みんなで力を合わせて作った世界に一つだけのクリスマスツリー。

もうすぐソリに乗ったサンタクロースがプレゼントを抱えてやって来るでしょう、このツリーを目印にして。

 

みんなが素敵なサイレント・ナイトを迎えられますように。

そして…先生がたはくれぐれも、呑みすぎないように。^^

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